神木隆之介主演の連続テレビ小説=朝ドラ「らんまん」(NHK総合ほか)の最終回(130回)が9月29日に放送された。最終回で描かれたのは、二人三脚で進んできた万太郎(神木)と寿恵子(浜辺美波)の深い愛情。そして、幼い頃から変わらない万太郎と竹雄(志尊淳)、綾(佐久間由衣)の絆。万太郎の人生を照らし続けてきた縁に回帰する締めくくりに、視聴者からも感動の声が上がった。(以下、ネタバレを含みます)
最終回で竹雄&綾が上京
幕末から明治、そして激動の大正・昭和を舞台に、高知出身の植物学者・槙野万太郎が植物学の道を突き進む姿を描いてきた「らんまん」。万太郎の仲間たちが総出演し、みんなで「日本植物図鑑」づくりをするにぎやかな129回から一転、最終回では竹雄と綾、そして寿恵子との穏やかな時間が描かれた。
北海道での講演の帰り、新種のササを発見し“スエコザサ”と名付けた万太郎。翌年4月、沼津から竹雄と綾が上京してきた。2人の夢であった新しい酒“輝峰(きほう)”を持参して。
果たされた約束
竹雄と綾がすべてを失い、ゼロからの再出発で作った“輝峰”は、下戸の万太郎でさえも思わず「うまい」と唸るほどの出来栄えだった。
そして、万太郎も「日本中の植物の名を明かして、誰もが手に取れる図鑑を作る」という夢を実現。明治14年の高知で、19歳の万太郎と22歳の綾、23歳の竹雄が「お互い、今日選んだ道を悔やまんこと」とかわした約束は、これ以上ない形で果たされた。