美術・伊藤悟氏コメント
――教室や駄菓子屋の装飾や、甘利田先生、その他の先生、生徒が持つ小物などでこだわった点はありますか?
主役である甘利田先生はシーズン1から続くキャラクターなので、3シーズンともにメガネ、筆箱、指示棒、胸ポケットにあるペン、全て同じ物を使っています。
実は今使っているメガネは、もう満身創痍(そうい)でボロボロなので、他のメガネに変えるという話も出ましたが、甘利田という男はメガネをこまめに変えるような人ではないと全体で一致し、一度修復をしてでも同じ物を使いたいということになりました。
今回初登場の粒来ケン。シーズン1、2と神野ゴウのかばんには餅巾着のキーホルダーをこっそりつけていました。それに気づいてくださった監督が、今回のケンのかばんにも何かキーホルダーをつけて欲しいとオーダーがありました。
ケンくんには何が似合うのかなと考えてた時に、鮮やかなブロッコリーのキーホルダーを発見し、これだ! と思いました。なんとなくですが、餅巾着のような加工品ではなく食材の方が似合うと思って探してたので、見つけた時にはテンション上がりました。
愛先生(大原優乃)はとにかくかわいい物を重視してそろえました。衣装合わせで衣装が決まるにつれて、柄物のニットや色のあるスカートなど一つ一つが本当にかわいくて、それに似合うものをと思い集めました。
実は手帳に1番こだわっていて、表紙は1980年代に流行った風の手描きイラストを挟んだり、帰国子女という設定も生かして、海外で売っているリボンやボタンを使いました。
その他にも、生徒一人一人にキャラクターがあり、生徒役の子たちが、自ら自分たちのキャラを考えて、「自分はこういうキャラクターだと思うから、○○ありますか?」という提案にはなるべく用意しようとこだわりました。筆箱だったり、手に持つおもちゃ(ヨーヨーやクシ、編み物してる子や読書してる子)など時代感も出せるよう工夫しました。
アメイジングD.C.
TCエンタテインメント