大空翼役・元木聖也「期待して待ってて!」 舞台版「キャプテン翼」稽古場を取材
8月18日(金)から上演される『超体感ステージ「キャプテン翼」』の公開稽古が、7月25日都内で行われた。
高橋陽一によるサッカー漫画の名作「キャプテン翼」を原作に、完全オリジナルストーリーで描く本作。物語最大の見どころは、フランス国際Jr.ユースを制した翼たち全日本チームと、世界のU20の選手たちが集結したRED STORMというクラブチームとの熱い試合。RED STORMには、原作に登場する選手ほか舞台版のオリジナルの強敵選出も潜む。
今回の稽古では、ドバイに降り立った芝居を主としたシーンに、全日本合宿所グランドに、RED STORMのロベルトたちが突如現れるダンス中心のシーンが披露。さらに、舞台テクニカルを加えた全日本vs RED STORMの試合シーンの一部も明かされた。
主人公・大空翼を演じる元木聖也が「身体能力が高いキャストが揃っていますので、皆さんが見たことがないような動きや、新しいことが盛り沢山となったほかに類を見ない舞台になっていると思います!」と語るように、ドリブルやシュートひとつとっても、アクロバットがふんだんに盛り込まれ息を呑む迫力シーンの連続。実際にボールを使う場面もあり、ダッシュにスライディング、バク宙など10人以上が入れ乱れながら、キャプテン翼の世界観を全身で表現していく。
もちろん、数々の必殺技も見もの。翼の“ドライブシュート”や日向小次郎(松井勇歩)の“雷獣シュート”、RED STORMのサンターナ(AKI)とシュナイダー(北村悠)との“ツインシュート”など、“あの”必殺技が目の前に繰り出される。
本番ではさらに、マジックやフライング、映像なども駆使。フレグランス(香り)演出装置も導入され、“プレミアム体感シート”では、特注のハプティックウェアを装着することで、シュートを受けた衝撃やキックの感触まで体感できる仕掛け。試合を見るだけでなく、実際に試合に参加しているような雰囲気が楽しめる。
こうした新しい演出が多く取り入れられる本作に、松井は「僕はシュートを打つことが多く、ハプティックウェアで振動がお客さんに伝わるので、大胆な演出ですが繊細に表現していきたい」と細部へのこだわりを語る。また、岬太郎役の鐘ヶ江洸は「宙返りなどをする際、自分で見るところを決めているものなんですが、今回サッカーボールがそこにあるように表現するため視線の向きを意識していなといけなくて…。今後は、ワイヤーだったりマジックだったり、いろんなことが増えてくるのでこれからもっと大変になるんじゃ」と、苦労を明かした。
名作だけに若林源三役の中村龍介は「『キャプテン翼』のタイトルって、おそらくほとんどの人が知っていると思うので、そのなに恥じないように頑張りたい」と気合いを入れ直す。最後元木は「原作もすごいけど舞台版もすごいなと思ってもらえるよう頑張っている最中。キャスト・スタッフ一同命を燃やして頑張っていきますので期待して待っててください!」と呼びかけた。
原作=高橋陽一 総合演出=EBIKEN (蛯名 健一)
脚本・演出アドバイザー=加世田剛 脚本補佐=榎本鉄平 振付=松永一哉
【公演日程】
2017年8月18日(金)~9月3日(日)
Zeppブルーシアター六本木にて公演
©高橋陽一/集英社 ©超体感ステージ「キャプテン翼」製作委員会