アクション・ミステリー・サスペンスなど、さまざまなジャンルのドラマが評価されている韓国。特にラブストーリーにおいては、国境を越えて多くのファンを生み続けている。2017年に放送された「むやみに切なく」は、素直になれない男女のぶつかり合いを綴った作品だ。今回は“最高にまっすぐな愛”と評される同作の魅力に迫る。
王道ゆえに愛される「むやみに切なく」
“韓国の恋愛ドラマ”と言われたら、どんなタイトルを思い浮かべるだろうか。冬ソナブームで日本全土に社会現象を巻き起こした「冬のソナタ」、韓国の財閥令嬢と北朝鮮の堅物将校による身分違いの恋を描いた「愛の不時着」、ラブロマンス・法廷サスペンス・ファンタジーの要素を詰め込んだ「君の声が聞こえる」、俺様系御曹司とスタントウーマンの魂が入れ替わる「シークレット・ガーデン」など、バラエティーに富んだタイトルがいくつも思い浮かぶに違いない。
ただなかでも、王道ラブロマンスを挙げるとすれば「むやみに切なく」は外せない。“かつての幼なじみ同士が再び恋に落ちる”トップスターが真摯な愛を貫く”といったザ・ラブロマンス展開を散りばめながらも、繊細なストーリーと魅力的な登場人物たちによってストレートなラブストーリーに熱中する視聴者層から大反響を得た。
同作の主人公はトップスターのジュニョンと、お金に貪欲なドキュメンタリープロデューサーのノ・ウル。かつては互いの想いに反して別れるも、あることがきっかけで再会する、2人はときにぶつかり合いながら距離を縮めていくが、実はジュニョンが病気で余命宣告を受けていたことが発覚する…というあらすじだ。
ジュニョン役を演じたのは、映画「チング 永遠の絆」「二十歳」などで知られるキム・ウビン。「むやみに切なく」で恋愛ドラマに初挑戦し、“残りの寿命がわずかと知りながらノ・ウルのために愛を貫くトップスター”という役を熱演した。 端正なルックスに相反して子どもっぽくワガママな一面を持ち、しかし端々でノ・ウルへの愛情を覗かせる姿が視聴者をとりこにした。
ヒロインのノ・ウル役には、「建築学概論」で“国民の初恋”として人気を博したペ・スジ(miss A)がキャスティング。これまでの純粋無垢なイメージを一新するキャラクターで高評価を得た。
2人の愛を四季に見立てて表現
同作の脚本は「ごめん、愛してる」「優しい男」などで知られる“言葉のプロフェッショナル”イ・ギョンヒ、演出は「王女の男」「スパイ〜愛を守るもの〜」などをヒットに導いた“表現のスペシャリスト”パク・ヒョンソクが担当。2人の愛を“トキメキの春”“育む夏”“実りの秋”、そして“いつか訪れる喪失と別れの冬”というように、四季に見立てて繊細に表現している。
ノ・ウルを巡る男たちの静謐なバトル、視聴者の胸をときめかせるフレーズ、登場人物たちを優しく包み込むような色調で、あらゆる困難を乗り越えて愛を成就させようとする2人のひたむきさを磨き上げた。
またストーリーに華を添え、キャラクターの心情に寄り添う音楽も見逃せない。オリジナルサウンドトラックではユン・ドヒョンが作詞作曲を手掛けたバラードをキム・ウビンが劇中で熱唱し、ペ・スジが自身初となる作詞作曲にチャレンジした。さらに、SISTARのヒョリンや、キム・ナヨン、「天国の階段」で注目を集めたキム・ボムス、オーストラリアNew Empireなど、国境を越えたコラボレーションが作品をより豊かなものにしている。
豪華なスタッフとキャスト、音楽によって王道ド真ん中かつ透き通った純愛作品に仕上がった「むやみに切なく」。なお同作は現在無料のBS放送局「BSJapanext〈263ch〉」で毎週月曜〜金曜夜7:00‐8:00の時間帯に一挙放送中。3連休が明けた10月10日からは、後半のスタートとなる10話が放送される。
前半では自分の余命がわずかであることを知りつつも、ウルに“期間限定の交際”を申し込んだジュニョン。ウルの父を殺した真犯人を追うなかで、ジュニョンは余命のことを言い出せないためにすれ違いが生じていく。想いあうがゆえにぶつかる2人…王道だがそれゆえに芯を直撃する物語を、秋の夜長に楽しんでみてはいかがだろうか。
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