オールナイトニッポン55周年を記念して、2022年3月に公演が行われた「あの夜を覚えてる」の続編となる「あの夜であえたら」が10月14日(土)、15日(日)に東京国際フォーラムホールAにて上演。それに先駆けて12日に同所で取材会が行われ、高橋ひかる、千葉雄大、中島歩、工藤遥、相田周二(三四郎)が登壇し、意気込みなどを語った。
番組イベントの表と裏をリアルタイム感覚で描く
同作はニッポン放送とノーミーツが手掛ける“舞台演劇番組イベント生配信ドラマ”。製作総指揮を石井玄、脚本・演出を小御門優一郎、監修を佐久間宣行が務める。今作は前作「あの夜を覚えてる」の舞台だったニッポン放送を飛び出し、東京国際フォーラムホールA、オンライン劇場ZAにて有観客+生配信で上演される。主演の高橋をはじめ、前作の出演者全員が続投。5人の新キャストも登場し、パーソナリティー、番組・イベントスタッフ、そしてリスナーたちが“出会う”物語として「綾川千歳のオールナイトニッポンN(ニュー)」の番組イベントの表と裏をリアルタイム感覚で描く。
ディレクター・植村杏奈役の高橋は、上演が間近に迫った今の心境を「どうなるか分からないと思っています。ハプニングに立ち向かっていくというところも作品の面白みとしてあるんですけど、実際に演者もハプニングが起こるかもしれないという気持ちで、役としても一生懸命、役者も一生懸命、全力で挑みたいなと思っています」と明かす。
一方、パーソナリティー・藤尾涼太役で続投となる千葉も「すごく広い劇場なので、僕たちのエネルギーがお客さんに伝わるように本番に臨めたらいいなと思っています。まだ緊張していないんですけど、(本番では)するかもしれないです。ちょっと…ハイ」とやや言葉に詰まると、すかさず相田から「緊張してました?」とツッコまれ、千葉は「今、緊張していました(笑)。こんなにたくさんの方(取材陣)に来ていただけていると思っていなかったので、気を抜いてました。すいません」と、照れ笑いしながら打ち明けた。
“特別出演”の佐久間Pがアドリブ連発?
序盤から和やかなムードでフォトセッション、囲み取材に応じたキャスト陣。良い雰囲気の中で稽古も行われているそうだが、稽古での“大失敗エピソード”を聞かれると、相田は「佐久間宣行さんが佐久間さん役でちょろっと出るんですけど、佐久間さんのシーンって本当にちょっとなのに、めちゃくちゃアドリブを入れてくる」と暴露。
それを受け、高橋は「おびえます。どの役者さんよりもアドリブを入れてくるので、ちょっと本番もそのシーンが一番緊張するかもしれないです」と戦々恐々としている様子で、相田が「(佐久間は)緊張していそうなのにアドリブを入れてくるのよ…」と苦笑いすると、工藤も「すごいですよね。強靱なメンタル」と、“特別出演”する敏腕プロデューサーの精神力に脱帽していた。
そして、あらためて高橋は「エンタメとして楽しんでいただける作品だと思います。舞台上で巻き起こるアクシデントとか、舞台を使って歌やダンスやはたまた殺陣をやったりとか、すごくてんこもりなお話になっています。日々頑張る皆さんに届いてほしい作品です。ぜひ会場で、配信で楽しんでいただきたいと思います」とアピール。
続けて「私は明後日(※取材時。本番は14日から)本番ですけど、寝られないです(笑)。毎日不安で、楽しみで…」と素直な感情をこぼしつつ、「でも、この気持ちを皆さんに全力で届けて、皆さんの気持ちをグッとつかめる作品にできたらいいなと思います!」と決意を新たにし、“座長”として意気込んだ。
◆取材・文・撮影=ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)
※高橋ひかるの「高」はハシゴダカが正式表記