主演にプレッシャー「作品の一番の顔」
――出演が決まった時のお気持ちから教えてください。
まさか主演で出演できると思っていなかったので、本当にうれしかったです。あと前作で、乃木坂46の伊藤理々杏がオオミミギツネを演じていたのもあって、乃木坂46のファンの方から「次は伊織ちゃんがやるんだ」って反響があって、ありがたいなと思いました。
――2020年の舞台「かげぜん」でも主演を務めていますが、主演はやはり重みが違いますか?
その作品の背負っている…ではないですけど、主演ってその作品の一番の顔になるのでだいぶ違いますね。ただ、前作に出演している方も今回いるので、キャストの方たちに頼りつつも、私の色を出すことで、前作とは違うものにできたらいいなって思います。
――プレッシャーは感じていますか?
いまだに感じています。緊張しいでもありますし…(笑)。稽古中の話なんですけど、特に初日は緊張しました。今はだいぶ打ち解けて緊張はしなくなったんですけど、新しい場面の稽古をするたびに「大丈夫かな…」って気持ちにはなります。でも、ある意味いいプレッシャーかもしれない。主演だからじゃないですけど、出番が多いからこそ「ここはどうしようかな」って必死に模索しながら頑張れているので。
「けものフレンズ」の世界観を感じてほしい
――原作のアニメもですが、舞台も今回で5作品目となるなど「けものフレンズプロジェクト」は大人気です。やはり原作を意識しますか?
「けものフレンズ」って名前がすごく有名なので、プレッシャーもあるにはあります。前作と比較したときに、自分が演じることで果たしていい舞台になっているのかどうかに対するプレッシャーの方が大きいかもしれません。
――相楽さん演じるオオミミギツネは、他のフレンズたちを引っ張っていくようなキャラクターです。
引っ張っていく役どころではあるんですけど、「みんな付いてきて!」って感じではなく、「ここは、こうすればいいんじゃない?」って感じの、みんなと一緒に前に進んでいくフレンズなんです。なので、ストーリーとキャラクターのバランスに気をつけながら演じたいとは思っています。
――舞台の見どころは?
純粋にフレンズたちの日常を舞台化しているので、「けものフレンズ」の世界観を感じてほしいですね。ストーリー自体もオリジナルのものなので、そういう部分も純粋に楽しんで見てもらいたい。あとは、久しぶりに歌って踊っている姿をファンの方に見てもらえる機会なので、懐かしさを感じてもらえたらなって。
――意気込みを教えてください。
歌って踊れる舞台なので、最後まで体力を維持できるように頑張りたいですね!
――たしかに、アイドル時代もたくさん踊っていましたよね。
ただ5年も前なので、その体力を取り戻そうと必死に今頑張っているんです(笑)。体も鍛えてはいるんですけど、有酸素は一切やらずに、体を引き締めるために筋トレとヨガだけなので、激しい動きは全くやっていなくて…。体幹はある方だとは思うんですけど、飛び跳ねたり歌ったりとはまた違うので、その体力を稽古のときからしっかり歌って踊ってつけるようにしています。