格の違いで重面を一撃粉砕
伊地知を刺したのは呪詛師の重面春太(CV.羽多野渉)。抵抗できない者や弱者、特に女性を痛めつけることに快感を覚える卑劣感だ。その重面の次のターゲットになったのが、先行していた釘崎野薔薇(CV.瀬戸麻沙美)と補助監督の新田明(CV.徳井青空)だった。釘崎は高専の生徒とは言え、まだ経験も実力も足りていない三級の呪術師。特異な呪具と、不思議と攻撃をかわす重面に苦戦を強いられ、戦闘力のない新田は無残に刺突されていく。そこに割って入ったのが、ふつふつと怒りを湧き上がらせる七海だった。
相変わらず舐めた軽口を叩いていた重面だが、たった一撃、七海の鉄拳で向こう壁まで吹っ飛ばれる。「俺の術式がなければ死んでた」と、相手との格の違いを悟り、途端に怯えだす重面。怒気のあまり七海の胸板は筋肉で膨張し、作画もものすごいことに。さんざん感情を逆撫でしてきた重面の派手なやられっぷりに視聴者の鬱憤も吹き飛ばされ、Xでは「普段真面目な人ほど怒らせるとヤバい典型」「クールで冷静なナナミンが仲間を思ってガチギレするの最高すぎんだろ」「憎らしい重面の面(ツラ)を完全粉砕!!」などの喝采の声が飛び交う。
また、力のこもった作画と津田の名演にも賞賛が集まり、「ナナミンの作画めっちゃ凝ってて漢みを感じるわ」「握りしめた拳からまくった腕にかけての筋肉血管に至るまで描き込みがもう全力の怒りすぎて」「津田さんの声も凄みの塊、マジ惚れた」「叫んで怒りを撒き散らすのではなく、静かな迫力で怒りを表現する津田健次郎様最高でした」などのコメントも目立っていた。
ちなみに、あまり強くなそうな重面がなぜ釘崎をあれほど翻弄できたのか、七海の最初の一撃で死ななかったのかは、彼の術式に秘密がある。気になる方は、重面の顔の模様に注目しながらもう一度見直してみるといいだろう。この先明かされる重面の術式のヒントがそこに隠されている。
渋谷の地下は七海で最低レベルの地獄
桁違いの実力で重面を一蹴した七海は共に地下5階へ進もうとする釘崎に、「ここからの戦いは私で最低レベルです。足手まとい、邪魔です」と告げて押し黙らせる。釘崎を危険から遠ざけるための厳しい言葉であったが、五条が封印されたという事実に加え、地下から漂う呪霊の存在を感じ取ってもいたのだろう。Xには「ナナミンで最低って、真希さんヤバイじゃん!」「真人たちのこと?そりゃ野薔薇ちゃんじゃ足手まといだもんな」「ナナミン、もうここで引き返してほしい」「ナナミン圧倒的勝者感。でもこの先を考えると…」など、アニメ勢、原作勢からの行く末を憂う様々な声が入り混じる。
一方、別ルートで渋谷駅地下に向かっていた冥冥(CV.三石琴乃)の前にはニセ夏油傑(CV.櫻井孝宏)が現れ、特級特定疾病呪霊・疱瘡神をぶつけてくる。また、先を行っていた虎杖の前には九相図の脹相(CV.浪川大輔)が立ちはだかる。地上では伏黒甚爾(CV.子安武人)という復活した脅威もおり、渋谷事変はますます目の離せない展開へとなっている。
■文/鈴木康道
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