ヤマトとカレーまんを半分こするカケル
「カレーまん」と答えると、カケルは「カレーまん!」と目を見開いて「存在忘れてた」とかわいく笑う。
ヤマトが自分のカバンを開くと女子からのラブレターが入っている。ヤマトはみんなどんな気持ちで思いを伝えているんだろうと考える。
カケルが再びヤマトを指でつつき、「帰り、カレーまん食べようよ」と誘う。ヤマトが優しく「うん」とうなずくと、カケルは「やった」と喜ぶ。そのようすを保坂は見ていて意味深な笑みを浮かべている。
放課後、カケルはカレーまんをパカッと割って「はい、半分こ」とヤマトに差し出す。いただきますと一口食べるとカケルは「カレーまん、うまっ!」と目を輝かせて驚くのだった。
無邪気なカケルがかわいくて、ヤマトが好きになるのも無理はないと思える瞬間だった。
◆構成・文=牧島史佳
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