強いプリンセスへ…ストーリーにも時代の変化を反映
1989年以降、ディズニー長編アニメーションの第2次黄金期“ディズニー・ルネサンス”の時期に突入すると、ディズニープリンセス作品も新たなフェーズへと入っていく。
1989年公開の「リトル・マーメイド」は、手描きのセルを使った最後のディズニー長編作品。総作画枚数は100万枚とも言われ、海の中のカラフルな仲間たちがにぎやかに歌い踊る「アンダー・ザ・シー」やアリエルがエリックを嵐の海から救う場面など名場面も多く、作品を彩ったアラン・メンケンによる美しい音楽が「アカデミー賞」歌曲賞・作曲賞も受賞した。
この頃から、技術面だけでなくストーリーに時代の空気を反映させる試みも始まった。
大切なもののために自ら戦う強さ
「美女と野獣」のヒロイン・ベルは賢く勇敢な読書家で、呪いで野獣にされてしまった王子を救う。この頃から、ただ王子様に幸せにしてもらうのではなく、大切なもののために自ら戦う強さがディズニーヒロインに備わっていく。今作以降、数多くのディズニー映画を手掛ける女性脚本家リンダ・ウールヴァートンは、インタビューに「ベルは物事を動かします。彼女の素晴らしいところは、女性がただ座って待っているだけではないと私たちに示してくれたことだと思います」と語っている。
その後、1992年の「アラジン」でディズニー初の有色人種のプリンセス・ジャスミンが誕生。アメリカ先住民ヒロインの「ポカホンタス」(1995年)や戦乱の中国で兵士として戦場に赴く「ムーラン」(1998年)…と、守られるよりも守り、ともに戦うことを選ぶディズニープリンセスたちが生まれていった。
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