恵太は美歩のために転職を勧めるが…
翌日も、セラヴィ!ケイには大勢の人がストリートピアノを弾きに訪れ、賑わいを見せていた。営業終了後、恵太は美歩に、“いつこの店が再開するか分からない”と伝えたうえで「パティシエとして修業をするなら、ちゃんとしたお菓子職人がいるところに行った方が良い」と転職を勧める。
すると、美歩は「ここには、シェフっていう最高の師匠がいるんですから」「ここで働かせてください」と食い下がる。フレンチレストランで働くことが夢だった美歩は、“得意なモンブランを恵太と花織に食べてもらう”と3人で約束したこともあり、その意志はとても固い様子だった――。
その後恵太は、気晴らしに散歩へ出かけ、偶然オーナーに出会う。どこか浮かない顔を浮かべる恵太に対し、同じく妻に先立たれたオーナーは「ご参考になるか分かりませんが…」と言って、“気持ちの整理をするために、思い出の品を残して妻の荷物を片付け、部屋の模様替えをしたこと”を告げる。そして、「少しずつ物を整理するうちに、新しい一歩を踏み出すことができました」「焦らない方が良いですよ」と恵太を優しく諭した。
ひょんなことから、謎の青年の名前が発覚する
恵太は自宅に戻り、オーナーの言う通りさっそく花織の荷物を片付け始めた。すると「イマニシコウヘイ」という名義で、毎月10万円ずつの振り込み履歴が並んだ通帳を発見する。
ちょうどそこに美歩から電話があり、“ピアノが上手な青年は、ピアニストの今西浩平さんだと思い出した”と興奮気味に伝えてくる。花織が残した音楽雑誌のファイリングの中には、浩平の特集ページや花織とのツーショット写真もあり、状況が読めず困惑する恵介…。
その翌日、浩平は店の前に花織の好きだったカスミソウの花束を置き、無言で去って行く。その姿を見た恵介は走って浩平を追いかけ、お店で話しをすることに。「花織と君は一体どういう関係なの?」「あのお金はどういうお金なの?」と恵太が尋ねると、浩平は悲しそうな表情で「やはり、何もお聞きになっていなかったんですね」と呟くのだった――。
次回予告では、浩平にピアノのレッスンをしてもらいに、ある事情を抱えた男性が訪ねてくる。また恵太が花織の写真に向かって、「見届けたかったんだろう」と意味深なセリフを投げかけるシーンも。次話で、花織と浩平の関係は明らかになるのだろうか。第3話は10月21日(土)の夜11時から放送予定となっている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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