天「龍司くんみたいな相手なら恋ができるかもしれない」
部屋で横になった天は龍司との2ショット写真を見ながら「バカにしないで真剣に受け止めてくれる人もいるんだ。龍司くんみたいな相手なら恋ができるかもしれない。けど…」と思いながら眠りにつく。
翌朝、天は女子につかまって質問攻めにあい、「好きな女子のタイプは? 彼女いる?」と聞かれて答えに詰まっていると、龍司が「ここ、俺の席。予鈴鳴ってんぞ」と助け舟を出してくれる。
龍司のことが気になりだした天は「お風呂で昔の話をしてちょっとナイーブになっただけ。昨日のは気のせい。じゃないと困る。好きになっても傷つくだけだ」と思う。
クラスメートが板書ができていないと気づくと、まだ書けてないと先生に声をかける龍司。教師が教材を持っていると持ってあげたり、女子が黒板の高いところをなかなか消せないでいると手伝ってやる龍司。気配りできる龍司のことを天はずっと目で追ってしまうのだった。
天が自分に気のせいだと言い聞かせても自然と目で追ってしまい、気になり始める様子にキュンキュンとさせられた。
◆構成・文=牧島史佳
下に続きます
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