声優アイドルユニットi☆Risとして活躍する声優・芹澤優が、4枚目のシングル「JUNGLE FIRE feat.MOTSU」を10月18日(水)にリリース。新曲は、大ヒット作『頭文字D』の後継作である秋の新アニメ 『MFゴースト』のOP曲を飾る。待望の4thシングルに込めた想いや、「今年はなりたい自分像に大きく近づけた」という自分を信じ続けるポジティブマインドの秘けつなどを語ってもらった。
最初から「この曲、“芹澤優ちゃん”が歌ったら絶対イイ!」
――アニメのオープニング曲決定おめでとうございます! オープニング曲になることを聞いたときの思いについてお伺いできますでしょうか?
最初は結構びっくりしました。『頭文字D』の後継作ということもありましたし、やっぱり『頭文字D』と言えば「m.o.v.e」さんが主題歌というイメージ もあったので、今回私にお話が来たときは本当に驚きました。むしろ、「私でいいんでしょうか…!」みたいな。日本を代表する世界的に人気な作品のひとつということもあって、ファンが凄く多い作品だからこそのプレッシャーを最初は感じていましたね。
――やはり、アニメのオープニング曲は特別なものですか?
そうですね。私の場合は、i☆Risでの活動もある のですが、やっぱりソロ でCDを出すには、アニメのタイアップ曲を掴むしかないみたいなのもあるので、決まった時は、「ついに4枚目のシングルが出せる!」「これはファンの人が喜んでくれる!」って、嬉しかったです。
――新曲はユーロビート調で、往年のザ・エイベックスサウンド、という印象で、非常にテンションの上がる一曲でした。芹澤さんが最初に曲を聞いた時の印象はいかがでしたか?
これまでユーロビートを意識して聞いてきたわけではないんですけど、『頭文字D』もあって、ちょうど生まれた頃がユーロビート全盛期くらいなのかな…。潜在的にユーロビートが刻まれているのか、抵抗感なく自分の中にスッと入ってきて、「これ、“芹澤優ちゃん”が歌ったら絶対いい感じになると思う!」って最初から結構思いました(笑)。
――しかも、『頭文字D』の流れを汲む『MFゴースト』ということで、m.o.v.eとして『頭文字D』のオープニングを飾っていたMOTSUさんとのタッグなんですよね。MOTSUさんとの新曲にまつわるエピソードをお聞かせください。
MOTSUさんとご一緒する のは今回で2回目になるのですが、いつも私に「こうしてほしい」みたいな要望は全然ないんです。もちろん絶対にこだわりをもって作られていると思うので、歌い方とかにイメージがある方だとは思うんですけど、楽曲制作に関しては、「セリコの思うようにやってみてほしい」みたいな感じで。「セリコ、ハマってるよ」「いいじゃん!」って、私の気分を上げるようなことを凄く言ってくれる方ですね。逆に私から提案することのほうが多くて、「もうちょっと声下げて大人っぽく歌ってみたいんですけど、どうですかね?」とか「さっきの方がよかったね」とか、一緒に話しながらやらせていただいたっていう感じでした。
ソロ楽曲でしか見られない芹澤優がギュッと凝縮
――MOTSUさんとは3rdシングル「EVERYBODY! EVERYBODY!」でも一緒にやられていましたから、息ぴったりなんですね。今回の楽曲で特に聞いてほしい、注目してほしいポイントはどうでしょう? いくつ挙げていただいてもOKです(笑)
いくつでもいいですか! 一番はやっぱり、アニメのオープニングで使われる 90秒という限られた時間の中で、『MFゴースト』のバトル感や、歌い出しの「避けてるだけじゃ進まないのなら 向き合って Let’s game on now」という、ここから戦いに行くぞ、始まるぞっていう挑発的で力強い歌詞が凄く気に入っています。あとは、歌詞の中に「Move(ムーブ)」っていう言葉が出てくるんですが、m.o.v.eさんからの芹澤なので、その言葉を歌わせていただいているということを勝手に胸アツに思っていました(笑)。m.o.v.eさんの再結成を待っていた方もたくさんいる中で、歌詞の中に「Move(ムーブ)」っていう言葉が入っているのも好きですね。
曲のラストあたりで「Oh baby」といったフェイクが入るんですけど、そこも注目ポイントですね。i☆Risでは、フェイクは他のメンバーがやることが多いので、私がやるのは珍しいんです。いろんなパターンを撮ってみましたし、2番以降のかすれていくような息と混ざり合った音はフル尺でしか聞けないので、是非フルで聞いて、最後まで楽曲を楽しんでほしいなと思います。
――i☆Risのアプローチとはまた違う芹澤さんの歌声が聞けるということですね。
そうですね。普段、i☆Risの中だと、どちらかというと可愛らしい歌声に振ってほしいとか、息多めの歌声をお願いされることが多いんです。でも、今回はソロなのと、車が テーマのアニメタイアップ曲という部分で、男性視聴者や元々のアニメファンじゃない方にも耳障りにならないような歌声をすごく意識して作りました。
――楽曲全体を通してのメッセージ性といいますか、芹澤さんはどのように解釈しましたか?
「『頭文字D』では描ききれなかった恋愛の要素を『MFゴースト』ではしっかり描きたい」っていうのは、原作者のしげの秀一先生もおっしゃっていて、例えば「アナタがいま 世界を埋めつくしてる」みたいなフレーズは、恋する心を歌っているのかな…?って。でも全体としては、やっぱり戦うことを楽しんでいる感覚でしたね。バトル系作品だと進むために戦うしかないみたいなのがありますけど、『MFゴースト』は自分から望んで戦いに行っています。そして、戦うことが好き、勝つことが好き、みたいな感覚は、すごく自分にも似てるなって思いましたね。
――ちなみに、MVでの見どころも教えてください。
『頭文字D』が大好きだった皆さんにも刺さったらいいなと思っていました。最新っぽさと懐かしさのミックスを作れたらいいなって。そういう人にも刺さってほしいし、逆に今回初めてこのシリーズ作品を触れる若い世代にも刺さってほしいなっていう、若さと懐かしさのミックスみたいなのによくこだわって作りました。
――MVでは、i☆Risとは違った芹澤さんの挑発的な表情や、すまし顔、“強い女”感が印象的でした。
もうデビューして11年目 なんですけど、ずっとやる気が尽きないっていうか、今も凄くメラメラしているんですよね。もっと売れたい、もっと作品に出たい、もっとCDを出したい、みたいな仕事に対しての欲が止まらないタイプで。前のめりな気持ちは本当にデビュー当時から変わらないぐらい今もあります。すでに、アニメファンの方には結構知っていただいているかもしれないですけど、アニメファン以外の方にも「絶対“芹澤優ちゃん”のファンにしてやるぜ!」みたいなメラメラ感は入っているなと思いますね(笑)。
――夏の終わりの“アニサマ”で初披露したほかすでにライブでも歌われたということで、お客さんの反応など手応えはどうですか?
もうめっちゃくちゃ評判いいですね!私は、i☆Risでイメージカラーがブルーなんですけど、まずこの曲が来たらみんながサイリウムを赤にしてくれるんです。あと、初披露がMOTSUさんと一緒に歌えたアニサマ(「Animelo Summer Live 2023 -AXEL-」)だったことも凄く良かったです。MOTSUさんが一緒に歌ってくれる機会って結構限られてくるんですけど、MOTSUさんの“一緒に踊ろうぜ”って観客を巻き込む力、説得力は段違いと言いますか。初披露の場でMOTSUさんがそう言ってくれたことで、踊る風習が定着して、最近では私が何も言わなくてもファンの方達は一生懸命踊ってくれます(笑)。
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発売日: 2023/10/18
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