デビュー前に「福笑い」が東京メトロのCMソングに抜擢されたり、2015年に発表したシングル「明日はきっといい日になる」といった楽曲が、世代を問わず愛されるシンガー・ソングライターの高橋優。市井の人々に寄り添う温かな歌が魅力で、レギュラー出演するラジオ番組での飾らないトークも人気だ。
デビューから10年を経てますます精力的に活動する高橋が、29作目となるシングル「雪月風化」をリリース。ピュアで真っすぐなラブソングに聴こえるが、人と犬とのつながりを描いたアニメ「ドッグシグナル」(NHK Eテレ)のオープニングテーマとして書き下ろされたものだ。ユニークな視点で描かれた楽曲の制作秘話や、自身初となる47都道府県弾き語りツアー・2023-2024「ONE STROKE SHOW〜一顰一笑〜」に挑む気持ちなど、じっくりと話しを聞いた。
日々の彩り豊かな感じをタイトルでも出したくてこの言葉を選びました
――「雪月風花」はアニメ「ドッグシグナル」のために書き下ろされた楽曲だそうですね?
アニメ側の方からは「今回はこんなテンポで、このワードを入れて欲しい」といった具体的なお話は特になく、基本的に委ねていただいた感じでした。なので、まずはお話をいただいてから今読めるだけの原作マンガを全て読むところから始めました。
――原作を読まれて、どんなことを感じましたか?
「ドッグシグナル」という作品名や、トイプードルの絵が描かれていたマンガなので、かわいい犬のお話なんだろうなと思って読み始めました。もちろんそうした部分もありますが、読み進めるうちに人が、犬と向き合うことによって成長したり変化していく姿が楽しみになる物語だなと思うようになりました。人間は犬に良かれと思ってやっていることなんだけど、実はそれが時に間違っていたりすることもあるんですよね。人ときちんと向き合うことで、そうした気付きが生まれたり、人間同士の関係も変化していくんですよね。その過程がとても丁寧に描かれていて、魅力的な作品だなと感じました。
――「雪月風花」ですが、とても美しいタイトルだと感じました。このタイトルにした理由を教えてください。
日本らしい四季折々を眺めたり楽しんだりすることを意味する四文字熟語ですが、最初は違うタイトルがついていたんですよ。でも、途中でもっと時間軸を象徴できるタイトルにしたいと思うようになったんです。「いつまで一緒にいられるか分からない」という感じを入れられたらなと…。
――なぜ、そう思われたのですか?
やっぱり、犬と一生一緒に居続けることは難しいじゃないですか。仮に10年間は一緒に居られるとしたら、来年はあと9年間残されているなとか、その次の年はもう8回しか春を迎えられないんだなって感じると思うんです。四季を期間限定でちゃんと味わい尽くすみたいなことを、犬は無意識のうちに体現しているんじゃないかと思いました。人も、犬みたいに目の前の時間をもっと心から喜んだり、楽しんだりできたらどれだけ幸せだろうか…とときどき考えるんです。日々の彩り豊かな感じをタイトルでも出したくてこの言葉を選びました。
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ワーナーミュージック・ジャパン
たかはし・ゆう=1983年12月26日生まれ、秋田県出身。2010年にメジャーデビュー。2013年には初の日本武道館公演を敢行、CMソングやドラマ、映画などの主題歌も務め、2016年から自主催の野外音楽フェス「秋田CARAVAN MUSIC FES」を開催。12月15日からは、初の47都道府県引き語りツアー2023‐2024「ONE STROKE SHOW~一顰一笑~」を開催する
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