共演者に、仲良くなったからこそ嫉妬
――続いて、お仕事のお話も聞かせてください。オムニバス映画「Short Trial Project 2023『ROADING...』」が公開されたり、初主演映画「TOKYO, I LOVE YOU」の公開が11月10日(金)に控えていたりと、主演作が続いています。主演作を経て、ご自身に変化などはありますか?
「TOKYO, I LOVE YOU」の撮影は、初のレギュラー出演作品となったドラマ「君の花になる」が終わってすぐだったので、主演でうれしいという気持ちもありましたが、同時に不安もありました。役の切り替えも難しかったし、しかも「TOKYO, I LOVE YOU」では絡むキャストさんも多かったので、「現場をまとめなアカンのかな」とかいろいろ考えていました。
でも監督さん(中島央)が、そういう不安を吹き飛ばしてくれるようなすごく熱い方で。僕が不安に感じていたことを気付いてくれていたのか「とりあえずいこうぜ!」という感じだったので、撮影中はあまり難しいことは考えずに演じることができました。そのおかげか、ほかのキャストさんともなじめていいお芝居ができたかなと思います。
――主役として「まとめなくちゃ」という不安を感じていたとのことですが、普段の山下さんの現場での共演者とのコミュニケーションの取り方はどういったものなのでしょうか?
本当はガツガツとしゃべりたいんですけど、「今はしゃべらんほうがいいかな」とか、変にいろいろ考えちゃうんで、あんまりガツガツ行けなくて。けど、意外とガツガツ積極的に話しかけにいったほうが良くなるということに気づいて、それからは自分から話しかけるようになりましたね。
――それに気づいたきっかけは何かありましたか?
「君の花になる」で、僕が振り付けをさせていただいて、みんなに教えるタイミングがあったんです。でも「偉そうかな」と思ってなかなか自分からは教えにいけなかった。そんな中、八村倫太郎、僕は「倫ちゃん」って呼んでいるんですけど、倫ちゃんはすごくフレンドリーで、気付いたらどんどんみんなに話しかけてダンスを教えていて。その姿を見て、自分から話しかけていったほうが相手からも話しかけやすくなるんだなと思いました。そのあたりから、積極的に話しかけに行くようになりました。
――今「倫ちゃん」と呼んでいるという話もありましたが、「君の花になる」の共演者、劇中のボーイズグループ・8LOOMメンバーとは今も交流はありますか?
それぞれ忙しくしているのでプライベートではあまり会えていないんですが、仕事で会う機会が多くて。そのときにいろいろな話をしたり、TikTokを撮ったりしています。仕事で会えるのはすごくうれしいですね。
――「君の花になる」をはじめとして、作品では同世代の共演も多いですが、共演者の活躍に刺激をもらったり、変な話、嫉妬したりしますか?
めっちゃ嫉妬します。自分が見ている作品に出ていると「うわー」ってめちゃくちゃ思います。でもそれって仲が良いからこそなのかなと思っていて。何も思っていない相手に対してはそういうことは思わないので。たくさん絡んで仲良くなったからこそ、「僕ももっと頑張らないと」と思います。刺激になっていますね。
――では最後に、カレンダーのタイトル「1 week challege」にちなんで、山下さんが俳優として今後チャレンジしていきたいことを教えてください。
すごく欲張りですが、全部出たいですね。「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(2023年、日本テレビ系)、「最高の生徒 〜余命1年のラストダンス〜」(2023年、日本テレビ系)のような、出演している僕自身も見ている人もいろいろと考えさせられる作品にももっと出たいし、「君の花になる」のようにキラキラした作品にも出たいし。とにかく全部経験してみたいです。
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