手塚治虫の「火の鳥」望郷編を映像化したアニメーション映画「火の鳥 エデンの花」が11月3日(金)に公開される。本作の公開に先駆け、スペシャルトーク付き試写会が10月25日に開催され、宇宙飛行士の野口聡一氏と田中栄子プロデューサーが登壇した。
手塚治虫の「火の鳥」を7年間かけて映像化
STUDIO4℃が7年の期間をかけて制作した本作。監督は「鉄コン筋クリート」「ムタフカズ」などで知られる西見祥示郎が務める。声優は、主人公ロミ役を宮沢りえが演じるほか、窪塚洋介、イッセー尾形、吉田帆乃華、浅沼晋太郎、木村良平らが出演する。なお、本作とエンディングが異なる配信版「火の鳥 エデンの宙」がディズニー公式動画配信サービス「ディズニープラス」にて配信中。
スペシャルトーク付き試写会では、宇宙を舞台に描かれる本作にちなんで、宇宙飛行士の野口氏が登壇し、宇宙飛行士の視点から観た本作の感想などを語った。
原作ファンの宇宙飛行士・野口聡一氏が登壇
冒頭、「僕はそもそも『火の鳥』が本屋に並んでいた時に読んでいた世代なんです。家に全巻そろっているので、『黎明編』から『太陽編』まで全部読んできました。あらためて懐かしいなと思いましたね」と、実は大の「火の鳥」ファンであることを明かした野口氏。
続けて「今回の映画の世界に関してなんですが、非常に美しく、ロマンチックにまとめられているなと思いました。いったい火の鳥というのが何を象徴しているのか、というのがファンにとっては一番の命題だと思うんですが、人間の命の営みにどう絡んでくるのかも含め、それがロマンチックに描かれている。今日もあらためてスクリーンで観させていただきましたが、火の鳥の出番自体はそれほど多くはないのに、これだけ存在感がある火の鳥ってなんなのかと思いましたね」と感心した様子でコメントした。
また、「45年くらい前に描かれた原作でビックリするのは、地球の環境問題を予言している点なんですよね。当時はまだ、地球はまた氷河時代に戻るかもしれないという説もあって、どちらに転ぶか分からなかったのに、見事に地球温暖化を言い当てているわけですから」と手塚の先見性に舌を巻いた。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/phoenix-eden17/
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