少年ジャンプ+にて連載中の同名コミックをアニメ化した「SPY×FAMILY Season 2」(毎週土曜夜11:00-11:30ほか、テレビ東京系列ほか/ABEMA・ディズニープラス・Huluほかにて配信)。凄腕スパイの<黄昏>ことロイド・フォージャー(CV:江口拓也)が“仮初め”の家族を築き、任務と新生活に奮闘する痛快コメディー。10月21日に放送された「MISSION:28」は、ヨル・フォージャー(CV:早見沙織)の弟、ユーリ・ブライア(CV:小野賢章)の有能っぷりと優しさが垣間見える「任務と家族」を中心に、ボンドマン(CV:中野泰佑)の活躍を描いた「華麗なるボンドマン」、さらにはくすりと笑えるショート集と、盛りだくさんの内容となった。(以下、ネタバレを含みます)
実はとても真面目で優秀なユーリ
国家保安局の少尉であるユーリは、今日も国内に潜伏するスパイの摘発任務に精を出していた。彼の次のターゲットは、地下に潜って扇動記事を書き続けている元新聞記者のフランクリン・パーキン(CV:田所陽向)。最近は働きづめのユーリだが、「こんな奴が姉さんと同じ空気を吸っていると思うだけで我慢なりませんから」と任務を快諾。さっそくパーキンの監視を始めるユーリだが、起床時間から視聴番組、服装、ランチメニューと、どこまでも詳細に調べ上げるも、なかなか尻尾は出さない。そんな折、ついにパーキンがネタ探しのために動き出す。
極度のシスコンっぷりをはじめ、初めて会ったロイドに国家保安局の人間であることを見抜かれてしまうなど、Season 1では秘密警察としての活躍は少ない印象だったユーリ。しかし、実際にはかなり優秀で、上司からの信頼も厚い様子が伺える。徹夜続きのユーリが、「フィヨルド」の「ヨル」という響きに反応してしまい、上司から「おまえは疲れている」と指摘されるなど、疲労が溜まるほどに姉を求めてしまうのが面白い。ともあれ、ユーリの正義感の強さや勤勉さを改めて印象付ける展開だ。
街中で撮影した子供たちの写真を元に捏造(ねつぞう)記事を作るパーキン。彼は父親との生活を守るため、本意ではない記事執筆に手を染めていた。その後、記事の郵送現場を見届けたユーリはパーキンを逮捕する。こうして無事に任務を終えたユーリは、ヨルに会うためにフォージャー家を尋ねる。出迎えたヨルから「お仕事お疲れさま」と頭をなでられると、溢れんばかりの愛情が爆発してしまうのだった。
エピソード後半は、ユーリの葛藤と優しさが見どころ。パーキンが父との生活のために捏造記事を書いていたことを知ったユーリは、タイプライターを打つ手が止まるなど、一瞬の動揺を見せたように感じるシーンや、決定的な証拠をつかんだ際には「(そいつを送ったらもう… 弁解の余地はないぞ)」と、踏みとどまってほしいという気持ちが感じられるシーンがあった。さらに、パーキン逮捕に際しては、惨めな姿を父親に見られないよう配慮し、残された父親に対して支援を要請するなど、ユーリの優しさが光ったエピソードとなった。(もっとも最後に見せた「姉さん」大連呼によって、すべてが帳消しになった気もしないでもないが…)
▼ABEMAで「SPY×FAMILY」を見る
https://abema.tv/video/title/19-86
▼Disney+で「SPY×FAMILY」を見る
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/spyfamily
▼Huluで「SPY×FAMILY」を見る
https://www.hulu.jp/spy-family