「少年ジャンプ+」(集英社)にて連載中の同名コミックをアニメ化した「SPY×FAMILY」Season 2(毎週土曜夜11:00-11:30ほか、テレビ東京系列ほか/ABEMA・ディズニープラス・Huluほかにて配信)。凄腕スパイの「黄昏」ことロイド・フォージャー(CV:江口拓也)が“仮初め”の家族を築き、任務と新生活に奮闘する痛快コメディー。10月28日の「MISSION:29」は、アーニャ・フォージャー(CV:種崎敦美)とダミアン・デズモンド(CV:藤原夏海)をはじめとしたイーデン校生徒たちがババ抜きで戦う「知恵の甘味」、情報屋のフランキー・フランクリン(CV:吉野裕行)の猫探しミッションを描いた「情報屋の恋愛大作戦II」の2本立てで放送された。(以下、ネタバレを含みます)
アーニャ、ダミアンらがマカロンをかけてババ抜き勝負
昼食後、人形遊びに興じていたアーニャとベッキー・ブラックベル(CV:加藤英美里)は、伝説の料理人による幻のスイーツが売られていることを耳にする。食べると頭が良くなるという話を信じたアーニャは、ベッキーとともに第二食堂へと向かうが、道中でダミアンたちと遭遇。ダミアンたちも噂を聞きつけ、スイーツを求めていたのだ。
互いに譲らぬまま食堂に突入するアーニャたちだったが、ジョージ・グルーマン(CV:堀江瞬)が最後の一品を購入し、売り切れとなってしまう。諦めのつかないダミアンとベッキーが食い下がると、ジョージは5個のマカロンのうち4個を譲ってくれることに。かくしてアーニャ、ダミアン、ベッキー、エミール、ユーインたち5人は、マカロンをかけたババ抜き勝負に挑む。
登場頻度の少ないサブキャラたちもイキイキと描かれる
久々にアーニャの学園生活が描かれたエピソード。冒頭のベッキーとの人形遊びでは、恋愛劇をやりたい女子力高めなベッキーに対し、バトルモノをやりたがるわんぱくなアーニャという、相変わらず正反対なふたりのやり取りがほほ笑ましい。
そしてジョージは、Season 1のMISSION:19「デズモンドへの復讐計画」以来の登場。前回は望まぬ退学話でクラスメイトから同情を買ったものの、結果的に勘違いだったという恥辱を味わったジョージだが、今回はダミアンたちとも対等に接するなど、学内での立場はやや回復した模様。借りのあるダミアンたちにマカロンを譲るなど、卑屈さが際立った前回とは違い、かなり好印象だ。失敗を糧にジョージは少し成長したのだと思うと、ちょっと感慨深い。登場頻度の少ないサブキャラたちであっても成長し、イキイキと描かれるのは本作の魅力のひとつかもしれない。
ダミアン、アーニャの涙に動揺
ババ抜き勝負が始まった。人の心が読めるアーニャは、能力を発揮して真っ先に勝ち抜けるものの、このままでは超能力のことがバレてしまうと考え、自ら再勝負を提案。わざとババを引く行為を混ぜて臨んだ2戦目は、最後、アーニャとダミアンの一騎打ちとなる。じつはアーニャの手札は表情から丸わかりで、ババを避けることは簡単だったにも関わらず、ダミアンはあえてババを引いて勝負に負ける。マカロンをゲットしたアーニャはこれで頭が良くなったと思い込み、すさまじい気合いで小テストに挑むも結果はいつも通り。学園七不思議のひとつ「知恵の甘味」だが、少なくとも即効性はなかったようである。
Aパート後半の見どころは、ババ抜き中にコロコロと変わるアーニャの表情と、それに翻弄されるダミアンだ。最後の最後、勝ちを確信したダミアンの目に飛び込んできたのは、大粒の涙を浮かべて泣くアーニャの姿。ダミアンは顔を真っ赤にして、あえてババを引く決断をする。女の子を泣かせたくないのか、それとも相手がアーニャだからなのか。いずれにしろ、ダミアンは優しさと漢気を見せ、またひとつ株を上げた結果となった。SNSでは「ダミアンかわいすぎる」「アーニャの涙に弱い次男w」など、ふたりのやり取りにキュンキュンした視聴者からの声が多数アップされた。
▼ABEMAで「SPY×FAMILY」を見る
https://abema.tv/video/title/19-86
▼Disney+で「SPY×FAMILY」を見る
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/spyfamily
▼Huluで「SPY×FAMILY」を見る
https://www.hulu.jp/spy-family