【ひよっこ通信(18)】みね子、数年ぶりの父との再会も悲劇の幕開け?

2017/07/31 07:15 配信

ドラマ

みね子は今後どうなる?(C)NHK


高ちゃんこと高子(佐藤仁美)の電光石火の結婚劇など、あの日あの時あの場所で、繰り広げられる突然のラブ・ストーリーも見どころの有村架純主演の連続テレビ小説「ひよっこ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。

7月24日からの第17週では、時折意味深にすずふり亭の周囲に現れるも、心ここにあらずの表情を(視聴者に)見せていたみね子(有村)の父・谷田部実(沢村一樹)が、まさかまさかの記憶喪失という形で見つかる、急展開があった。

これまで大女優・世津子(菅野美穂)には優しい言葉を掛けてもらったり、CM撮影で緊張しているときにほぐしてもらったりと、いい関係を築いていたが、この出来事でみね子は声を荒らげる場面も。

「覚えてないなんて、そんなことあるわけないでしょ! -中略- 嫌です、嫌です、こんなの。嫌です、私!」と叫ぶ姿に、豊子(藤野涼子)の名シーン「やんだ!(嫌だ) 絶対にやんだ~!(嫌だ)」を重ねた人もいるのではなかろうか。少なくとも私は重ねてしまったべ。

それに「なんもかんも嫌になっちゃったんでしょ、それは私、分かっから」「生きていてくれただけでうれしい」と記憶喪失の父に向けて語り、号泣するみね子を体現した有村の切ない演技に称賛の声が集まり、視聴者からも「朝から泣いた!」との感想が続々と上がった。

本作のあらすじを毎週紹介する連載「ひよっこ通信」。今回は第18週『大丈夫、きっと』の第103~108回までの1週間をまとめて予習する。

ちなみに、“ひよっこ記者”的に第17週で注目した人物は、ついにみね子の前に再び姿を現した実役の沢村だ。

登場の仕方が何とも心憎かった。まずみね子が「行方不明の父」として世津子に実の写真を見せ、世津子の表情の変化によって「何かあるな」と視聴者に匂わせ、世津子が意味深にみね子を自宅に誘い、(テレビ的に)1日寝かせてから、世津子の家に着いてからもすぐに姿は見せず、まずは聞き覚えのある声で“疑惑”を“確信”に変えさせ、満を持して再登場。

しかも、みね子を見ても目の焦点が合わないようなピンボケしているような反応をするという、残酷なもの。これにはみね子でなくても、心も体も泣き叫びたくなりそうだ。

【写真を見る】実(沢村一樹)の、このときの柔和な笑みはもう見られないのか…?(C)NHK


それを目元の表情一つで表現してしまう沢村のずば抜けた演技力は特筆すべきものだっぺ。出稼ぎ時代とはまるで違うから、あらためて表情の変化を振り返ってみるといいど。今後、どのようにして真の“谷田部実”としてみね子たちのもとに帰っていくのか、帰っていかないのか、気になるところだべな。

ではでは、第18週の「ひよっこ」はどんな感じだ?

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