倉野尾成美“れなぱ”が現場を盛り上げた
――皆さんの演じる役がご本人とは違うキャラクターということですが、撮影中はどんな感じだったのでしょうか?
小栗:でも、なるちゃん(倉野尾)は普段はすごく冷静でしっかりしていて、れなぱ(玲奈)とリアルな性格では真逆だけど、れなぱみたいに明るい時もあるなって思います。
撮影現場では、朝早くかられなぱが明るくしゃべらないといけないシーンも多く、せりふ量もあるときはすごく大変そうでしたけど、みんなで協力して一緒に楽しみながら頑張れたなと思います。
それに、やっぱり盛り上げてくれるから、お芝居も乗ってやりやすくなるので、役としても共演者としても、すごく存在があって大きかったです。きっと大変だったよね? 朝とか。
倉野尾:ははは(笑)。普段の朝じゃ、そこまでいかないだろみたいなテンションで。
小栗:しかも、普段朝は…。
倉野尾:弱いんで(笑)。目も全然開いてなくて、普段はそんな感じですけど。
小栗:(今回の現場では)弾けないといけないからね。100%でいくから(笑)。
――髪の毛の色も驚きました。
倉野尾:あれは自毛なんです。あんなに明るい髪色は初めてでした。そのくらいキャラに入った方が面白いだろうなと思ったし、あの4人って私以外の3人は、ちょっとみんな暗いというか、テンション感が低かったり、クールなキャラだったり、おとなしかったり、しゃべらないし、笑わないしみたいな。そんな3人だからこそ、あえて1個ポンって明るく飛び抜けたキャラで大事だなというか、そこは意識しました。元気でいないと。
小栗有以、本物の陸上選手に囲まれながら「“陸上やってました”みたいな表情で…」
――確かに玲奈の存在が、4人のバランスを取っていたように思います。では、お二人の中でそれぞれ見てもらいたいシーンがあれば教えてください。
小栗:結構いろいろあるよね?
倉野尾:いっぱいある。でも、ネタバレにもなっちゃうから…。
小栗:私は陸上を何年もやっている役なので、もちろん得意(なはず)だし、それで最後の大会で優勝するかしないかみたいなぐらい、陸上に人生をかけてきた子なんです。ただ、私自身に陸上経験がないのと、走る時のクラウチングスタートはあまりやったことがなくて…かけっこのヨーイドンの立つバージョンが好きでした(笑)。
倉野尾:みんなそれだよね(笑)。
小栗:選べる時とかはそっちを選んでいた人なんです。でも、そのクラウチングスタートをするシーンでは、周りの子たちは本物の陸上をやっている子だったから、もちろん私も得意な感じでやらないといけなくて。顔を作るのは得意で「陸上やってました」みたいな表情は作れるんですけど、やっぱり形とかは陸上の本物の皆さんに教えていただき、意識してやりました。
だから、本当はできないけど“ちゃんとできるよ”っていう小春になりきっている私の姿に注目してほしいです。
倉野尾:私はSNSに投稿するキャラクターというか、インフルエンサーを目指しているキャラクターなので、思いっきり全力でダサ~い動画を撮ってるシーンがあるので、そこですね。我ながら頑張った(笑)。
小栗:踊りね。
倉野尾:うん。しかも、(通行人役の)エキストラの方が後ろを通ってくださるんですけど、そのしら~っとした視線があまりにリアルで(笑)。普段は歌って踊って、人を笑顔にしようという気持ちでアイドルをやっているんですが、そういう目で見られたことがなかなかないし、一人でやっていてメンタルにくるものもあったので…。
小栗:実際は結構メンタルにきてた?
倉野尾:うん。けど、もちろん出さないで頑張ったので、ぜひ見てほしいです。
Universal Music
発売日: 2023/09/27