小栗有以、小手伸也をにらむシーンは「本当に襲いかかる気持ちになった」
――玲奈のダンスもそうですが、他にもコメディーなシーンはありますよね?
倉野尾:そうですね。私が結構コメディパートというか、ちょっと面白いパートが多いかな(笑)。
小栗:あと、あれだ。ヤバい人。
倉野尾:KOZIさん(鈴木)ね。
小栗:確かにKOZIさんは面白かった。
――面白いシーンではないですが、「思った以上にイヤなオトナでした(笑)」と自身の役についてコメントされていた小手伸也さんを、小栗さんがにらみつけるシーンはすごく印象に残っています。
小栗:そうなんですよ。もう、あの時はより感情が入りました。実は私のクランクアップのシーンなんですけど、やっぱり(小手さんは)お芝居が上手なので、(役で)すっごく嫌みったらしく(せりふを)言ってくるんです。小春になってイライラして、本当に襲いかかる気持ちになりました(笑)。それぐらい小手さんのお芝居で引き出していただいて、役に入り込めました。
――主題歌「全力反抗期」は、小栗さん、山内さん、倉野尾さん、山崎さん、久保さんの5人によるユニット「ガールズドライブ」が歌っているということですが、どんな曲でしょうか?
小栗:頭に残るよね?
倉野尾:頭に残る、久しぶりにこういう繰り返し聴きたくなるような曲で。
小栗:カップリング曲ならではの感じだよね。
倉野尾:そうそう。ふざけた感じというか、面白いよなと思って。歌っぽくないせりふがあったりとか、オラオラオラオラ言ったりとか。リズムがいろいろあって面白いなって。
小栗:せりふがあるというのもいいですし、この作品の中で大人との葛藤だったりを表現する歌詞になっていたり、作品にもあっているし。振り付けがどんな感じになるんだろうなって、そういうのも楽しみです。
倉野尾成美「演じることへの楽しさを今回の映画で感じた」
――小栗さんはこの映画の他に、2023年はドラマが2作品、映画も2作品公開と、俳優としても大活躍です。以前は滑舌が良くないイメージでしたが、そこも変わりましたね。
小栗:確かに! 滑舌は良くなりました。特に練習しているわけではないんですけど、はっきりとしゃべれるようになりました(笑)。そういうのも成長できているのかなぁと思っています。
――作品が続くことで、演技への思いも強くなっているのでは?
小栗:そうですね。共演者の方や周りのメンバーから刺激をもらいながらやっていくうちに、お芝居に感情が入りやすくなっていたり、以前までは撮り順の関係で気持ちが追いつけなかったところも、気持ちがしっかり通るようになっていたり、そういう面でだんだん成長しているのかなって感じています。
自分の成長を感じられた時は楽しいなって思いますし、作品をやらせていただく中で、映画とか作品を積極的に見るようになりました。
この作品や次の作品も王道な役をやらせていただいているので、逆に(今回の)なるちゃんみたいに変わった役にも挑戦して、新しい自分も見せられたらいいなって思っています。
――倉野尾さんは映画は5本目の出演になります。
倉野尾:最初のころよりは、演じることへの楽しさを今回の映画で感じました。楽しいかもっていうか、これまでは自信がないし、すごい人たちに囲まれてやっている時とかも「大丈夫かな?」とか、自分が足を引っ張らないかとか、お芝居に対して必要以上に緊張を持ってやってたところもあったんです。
でも、今回はAKB48のメンバー同士というのもあって、少し気も楽にいられたのもあるし、思いっきり演じていた感じがするので、キャラクターになろうっていう感じは結構かみ砕いて演じられたと思います。このせりふはどういう感じで言っているんだろうとか、もっと言いやすくしてもいいですかとか監督に聞いてみたりして、役に近づけるために向き合うっていう意味でも、今回は演じることの楽しさを知れたなと思います。
Universal Music
発売日: 2023/09/27