新キャラ・李白が登場 猫猫に贈ったかんざしの意味は?
四夫人の中で最年少となる里樹妃。その幼さゆえ、彼女には内面的にも未熟なところが多々ある。園遊会でも、里樹妃は玉葉妃を象徴する色と被っている桃色の衣装を身にまとっていた。そんな彼女を見て、「空気が読めない子なのかな」という印象を持つ猫猫。そこに李白(CV:赤羽根健治)という若い武官がやってきて、猫猫にかんざしを贈る。李白は園遊会でも前座の末席に置かれる出世頭だった。
かんざしは優秀な人材を勧誘するのに使われるらしいが、「違う意味もある」と意味深な笑みを浮かべる桜花。中国では、異性に贈るかんざしにはプロポーズの意味もあるという。李白のそれはプロポーズというより、軽いナンパのつもりだったのではないだろうか。前回は、壬氏が猫猫にかんざしを贈っていたが、そこにはもっと深い意味が込められているように思えた。
さらには、梨花妃からもかんざしを贈られる猫猫。単純に自身の命を救ってもらったことへのお礼に加え、玉葉妃の侍女ではなく、自分の侍女になってほしいという勧誘の意味もあるのかもしれない。どちらにせよ、猫猫はモテモテなのである。
猫猫が説くアレルギーの恐ろしさ
そんな中、食事の時間に事件が発生する。玉葉妃の毒見役として参加した猫猫がスープに仕込まれた毒を口にしたのだ。「これ毒です」と猫猫が申告すると、その場はざわめきだす。しかし、毒入りスープを飲んだはずの猫猫は一切動じていない。それどころか、食い意地が張っている猫猫は残りのスープまで飲みたがる。
そんな猫猫を無理やり医務室に連れていくのが壬氏だ。心配するあまり、不機嫌な壬氏の横顔が猫猫には幼く見えた。いつもは冷静で大人な振る舞いをしている壬氏だが、猫猫の前ではつい素の状態に戻ってしまうのだろう。回を追うにつれ、猫猫と壬氏によるラブコメ要素も増していく。
その後、食べたものを吐いてスッキリした猫猫は壬氏に里樹妃とその侍女を連れてこさせる。猫猫には気になることがあった。それは、食事で出されたなますを食べていた里樹妃が青ざめた顔をしていたこと。猫猫が彼女の腕をみると、そこには赤い発疹が出ていた。
里樹妃はいわば、なますに使われた青魚のアレルギー。だが、この時代まだアレルギーについての知識がなかった人々はただの好き嫌いだと思っていた。だからこそ、青魚が苦手な里樹妃のために本来彼女に出されるなますには別の具材が使われていたのだ。
しかし、何者かによって里樹妃と玉葉妃の食事が入れ替えられ、青魚を使ったなますを食べた里樹妃がアレルギーを引き起こした。その怯えた様子から推測するに、里樹妃の侍女が嫌がらせのつもりで食事を入れ替えたのだろう。それが命に関わる危険な行為であることを猫猫は侍女に強く警告する。現代でもアレルギーを甘く見て、「好き嫌いするな」とアレルギー食材を食べさせようとする人もいるが、そういう人にも教訓になる話だった。
また、食事が入れ替えられていたということは、毒で命を狙われたのが玉葉妃ではなく里樹妃だったことも分かった。果たして、誰に、どんな目的で命を狙われているのかは、次週明らかになりそうだ。
第6話の放送後には、「猫猫、偉い人達にモテモテだなぁ」「アレルギーを軽く考えてる人に見て欲しい回でしたね」「アレルギーの恐ろしさ諭す脅しが、薬屋としての矜恃を感じる」「誰が、なんのために、里樹妃の暗殺を企てたの……」という感想がSNSで呟かれた。
◆文=苫とり子
※種崎敦美の崎は、正しくは「たつさき」
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