冷たいまなざし、吐き捨てる憎悪の言葉
今作が本格アクション初挑戦というジュヒョク。だがとてもそうは思えないキレのある動きで、悪人と見定めた相手を完膚なきまでにたたきつぶすジヨンを演じている。
ときに目を背けてしまいたくなるほど激しいアクションは、ジヨンの胸に深く刻まれた憎しみの感情の表れだ。悪人たちを前にして「人の家庭を壊したお前がなぜ生きている」「良かったよ、クソ野郎のままで」と無表情で吐き捨てる一言一言にも激しい憎悪がこもる。
冷たいまなざしと激しいアクションに“見たことのないナム・ジュヒョク”が詰まっていて、昼間の優等生との鮮烈なギャップに目を奪われる。1・2話を視聴したファンからも早速「ジュヒョクの二面性に痺れた!」「ダークヒーローなジュヒョクがかっこよすぎて目が離せない!!」の声が上がった。
ヒーロー扱いを受けるジヨン…正義とは?
法に頼らず、自らの手で悪人たちを殺害するジヨンはやがて、社会からヒーロー扱いを受けるようになっていく。
「法は穴だらけだ。守ってやる必要のない悪人ばかりを擁護する。俺がその穴を埋めてやる。それが正義だ」とジヨン。マスコミは彼を“ヴィジランテ”と呼んで英雄視し市民をあおるが、ジヨンのやっていることは暴力による殺人だ。警察がジヨンを逮捕しようと捜査する一方で、市民は「被害者を助けてくれた人を犯人にしないで!」と正体不明の“ヴィジランテ”に声援を送る。個人が暴力によって制裁を加えることは、本当に正義なのか?本作は、そんな重いテーマに真っ向から向き合っていく。
独自に悪人を裁いていくジヨンと、あくまでも彼を暴行犯として追う警察。そして“ヴィジランテ”を擁護する市民たちと、市民をあおるマスコミの存在…。それぞれの視点から語られる“正義とは?”。この大きな問題に、今作はどんな答えを用意しているのだろうか。ジュヒョクのダークヒーローぶりに加え、ストーリーへの興味もかき立てる、そんなアクションスリラーの開幕だ。
「ヴィジランテ」は、ディズニープラス スターで独占配信中(全8話/毎週水曜2話ずつ配信)。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/vigilante/
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