GACKTと二階堂ふみが、11月14日の“埼玉県民の日”に埼玉・MOVIXさいたまで開催された映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」の舞台あいさつに出席。共演の加藤諒、益若つばさ、アキラ100%、はなわと共に作品、そして“埼玉県民”への思いを語った。
同作は、魔夜峰央(まやみねお)の原作「このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉」の実写映画化第2弾。武内英樹監督がメガホンをとり、前作に引き続き麻実麗役のGACKT、壇ノ浦百美役の二階堂がW主演を務める。そして、今作では埼玉を飛び出し日本全土を巻き込む天下分け目の“東西ディスり対決”が開幕する。
“埼玉県民”限定イベント
今回の舞台あいさつは、埼玉県在住者または通勤・通学中の人限定のイベントということで、観客席はすべて“埼玉県民”で埋め尽くされた。
そんな埼玉県民を前に、GACKTは「正直な話、1作目の撮影に入る前、撮影している最中、そして撮影後、ずっとこの映画は当たることはないと思っていました。でも、本当に役者の力なんて全く関係なくて、なぜか大ヒットしてしまいました」と振り返る。
その理由については「寛容な埼玉の方たちの、器の大きさと言うんですか?それともひどいドMの方たちなのか」と分析し、「いろんな要素があったのかは分からないですけど、2作目を撮ることになりまして。今回は埼玉の方たちだけではなく、関西の方たちまで巻き込んで、もしかしたら、ひどい敵を作ってしまうんじゃないかという不安でいっぱいです」と、公開を前に不安な気持ちにかられていることを吐露。
続けて「1作目も埼玉に受け入れてもらえたことはラッキーというか、ありがたいと思っているので、きっと今日は埼玉の方たちには受け入れてもらえるんじゃないのかなと思っています。まあ、大阪は正直分かりません。関西の方たちを敵に回してしまう問題作になるんじゃないかと。そんな気持ちで公開日を非常に不安に待っています。不安じゃないですか?」と二階堂に問い掛けると、二階堂も「……不安です」とじっくりためて一言こぼし、会場を笑いに包んでいた。
二階堂「埼玉県の方々あっての『翔んで埼玉』」
その上で、二階堂は「『翔んで埼玉』は埼玉県の方々あっての『翔んで埼玉』ですので。パート2も盛り上げて、“パート3”に向けて盛り上げていけたらいいんじゃないかなと頑張っていきたいなと思っているんですけれども…」と続編への意欲を見せつつ、「GACKTさんも私も正直に言いますと、パート2を作りたいとお話を頂いた時は全力で止めました(笑)」と笑顔で告白。
それを受けて、GACKTは「止めるというよりは、断ったんですよ。普通に」と明かし、「オファーが来て、『やりませんか?』と。(2回)お断りさせていただいて、3回目に来た時に『またですか?』と。ふみちゃんは何て言ってるのかと聞くと、『やめましょう』って言ってたと。やっぱり、と思いました。そして他のキャスト全員固めた状態で、最後リストを出されて、『もう逃げられませんよ』って言われたので、最終的にはふみちゃんも僕も踏み絵を踏む気持ちでこの作品に挑ませていただきました」と、詳細にオファーを受けてから受諾するまでの経緯を伝え、会場からは笑い声と拍手が起こっていた。
また、あらためて二階堂は「これ以上ないくらいの愛と応援を頂いていることは実感していますし、愛のある、懐の大きい埼玉県民の方々にこの『翔んで埼玉』でもっともっと何倍にも愛情と応援を返して、楽しんでいただいて、『いい時間だったな』と思っていただけたらなと思います」と、埼玉県民に呼び掛けた。
映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」は、11月23日(木)より全国公開。
◆取材・文・撮影=財田真央