コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ババレオさんの『地震の日、父に起きた異変』をピックアップ。
フォロワーのさまざまな体験談を漫画にしてSNS上で公開し、たびたび話題を集めているババレオさん。その中でも、9月25日にX(旧Twitter)に投稿した『地震の日、父に起きた異変』には計13.6万以上の「いいね」が寄せられ読者から大きな反響が集まった。この記事では作者であるババレオさんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについてを語ってもらった。
深夜に突然「オイ起きろ」と起こされ…ある家族の不思議な体験談に反響
本作では、フォロワーのとある女性が自身の母親から聞いたという体験談が描かれている。当時女性がまだ0歳だったある日の深夜。母は、父から突然「オイ起きろ」「部屋の模様替えするぞ!」と起こされる。
時間を確認すると、午前3時。とても正気とは思えない父の言動に、驚いた母は「何考えてんのアンタ」「今やることちゃうやろ!?」と声を上げる。しかし父は「今やらなアカンねん」と真剣に言い返してきたという。
なかなか手伝う気になれなかった母をよそ目に、父はなんと寝室の家具をすべて一人で廊下に運び出していた。そして再び布団に入った直後、まさかの地震が発生する。揺れた時間は短かったもののかなり大きな揺れで、家の中のほとんどの家具は倒れていた。しかし、父が家具を運び出していたおかげで寝室にいた家族は無傷で済んだという。
その後、母が「くるってわかってたん?」と尋ねると「なんでか絶対に模様替えせなアカン気がしたんや」と話す父。その時に起きた地震は、後に阪神・淡路大震災と呼ばれる大地震だった…。
フォロワーの家族が体験した、地震を“予知”するような不思議な出来事に読者から反響が集まった本作。X(旧Twitter)上では「鳥肌が立った」「奇跡の話」「虫の知らせってあるんですね」「まさにシックスセンス」「直感大事」「お父さんかっこいい」「読んだあと胸がいっぱいになった」「そういう能力ってどこからくるんだろう」など多くのコメントとともに、「似たような経験がある」「私も同じような話を聞いたことある」など読者の体験談も多く寄せられ、大きな話題を集めている。
「フォロワーさんに喜んでいただけることを意識して」ババレオさんが語る創作の背景とこだわり
――『地震の日、父に起きた異変』を描いたきっかけや理由があれば教えて下さい。
ちょうどその頃、阪神・淡路大震災が起きた日に近かったこともあり、読者の皆さんにとっても思い出すきっかけになるかなと思い取り上げさせていただきました。
――本作をX(旧Twitter)に投稿後、計13.6万を超える「いいね」とともに読者から驚きの声が多く集まっています。今回の反響について、ババレオさんの率直なご感想をお聞かせ下さい。
この漫画は最初、1月に投稿したのですがその時は特に反応はありませんでした。ですが今回2回目の投稿でなぜか突然バズりました。理由は分かりません。
でもとにかくみなさんに興味深く読んでいただけたようで「似たような地震予知をしたことがある」「知り合いが地震予知をした」のようなコメントをたくさんいただきました。やっぱり時々人間の第六感が働くことがあるのだなと思いました。
――地震を“予知”するような不思議な体験談が話題ですが、フォロワーさんの話を元に漫画化するうえでこだわっている点や特に意識している点はありますか?
フォロワーさんのお話を自分なりに分かりやすく噛み砕いたり、より伝わりやすくするためにアレンジしたりしますが、それもフォロワーさんに確認をとっています。
1番はお話を提供してくださったフォロワーさんに喜んでいただけることを意識しています。
――ババレオさんは本作以外にもフォロワーさんの体験談を元にした漫画を多く描かれていますが、今までで特に印象深かったエピソードはありますか?
今回と似たような話で、投稿者さんの知り合いが恐ろしい予知をしたという話がありました。よく予知があたる方のようで、内容が妙に信ぴょう性があるのですが、読者が不安になるといけないので漫画化はしていません。ちょっとゾッとするような内容でした。
――創作活動全般においてのこだわりや、作品の「ここを見てほしい」というポイントがありましたら教えてください。
怖い話はおどろおどろしく、ほっこりする話は柔らかく、といった感じで話によって絵柄を少し変えています。そのニュアンスが伝わっていれば嬉しいです。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
これからもたくさんのお話を描いていきますので、どうぞよろしくお願いします。