ちふゆが那須川と深愛の関係を疑う「え? 距離近くね?」
ハルキの幼なじみで、ストーカーのように執拗に追い回しているちふゆ。ハルキに「好きな人がいる」と言われてから、連絡をしても無視され続けて落ち込み気味。しかし、父親の「ハルキが弱ってる今がチャンスだ! お前が励ましてやればどんな男もイチコロだ。ハルキのハートをつかんでやれ!」という言葉に背中を押され、がぜんやる気が出てきたようだ。
ハルキと結婚して、死ぬまで一緒にいたい。それがちふゆの夢。部屋から外を見ていると、那須川と深愛が親しそうに話をしている。「え? 距離近くね?」と2人の様子をいぶかしげに観察するちふゆ。
「もしかして、不倫? ウケる。超ピンチじゃん、ハルキんち」と、これがきっかけとなり、部屋から那須川家のことを観察し始める。「週に3日、16時から17時くらいの間、あの女はハルキのマンションから出てくる」というふうに深愛の行動を書き留め、じっくりと観察。
ちふゆ、深愛に正面から挑む「ハルキのパパとも? 仲良さそうだったね」
観察中、ハルキが道を通りかかり笑顔になるちふゆだったが、ハルキが深愛と何か話し込み、別れた後もハルキがずっと深愛を目で追っているのを見て「あの女、何? 誰? 死んでよ」と殺意を抱く。
そして、ちふゆは行動を開始。深愛が那須川家から出てくるタイミングで、自分も外に出て、深愛に「あなた、何なんですか」とストレートにぶつける。「あなた、誰なんですか?」と声高に言われても、ちふゆと初対面の深愛は戸惑うばかり。
逆に、「どなたですか?」と深愛がちふゆに尋ねると、「私はハルキの、近所の幼なじみです」とややトーンダウンした声で返ってきた。
支援団体に属していて、カウンセリングで那須川家に来ているという説明を受けたちふゆ。深愛が那須川家に来ている理由は分かったが、聞きたいことが山ほどある様子。ハルキとの関係について聞くと、深愛は「最近知り合ったばかり」と答えた。しかし、「ハルキのパパとも? 仲良さそうだったね」とちふゆは手を緩めない。
のらりくらりと質問をかわす深愛に、いら立ちが隠せないちふゆだったが、深愛に名前を尋ね、自分も名乗って、とりあえずこの場は収まった。
深愛とハルキをカッターナイフを持ったちふゆが襲撃
帰宅後、ちふゆは那須川と深愛が話している様子を思い出し、「あれは普通なんだろうか?」と自問。「あの目は普通じゃないよね。あんな地味でなんてことない女なのに、気持ち悪い」という答えを出し、「ハルキ、騙されないで。私が救い出してあげる」と嫉妬心をメラメラと燃え上がらせた。
那須川家を尋ねていた深愛をハルキが送り、途中でベンチに座っていろいろ話をする流れで、ハルキが「早く大人になりたいです。自分で稼いで、好きなもの買って、好きなところで暮らして。働けるようになったらすぐに出ていくつもりなんです。自分のことを知ってる人が誰もいないところに行きたい」と明かし、「深愛さん、一緒に行きませんか? もう嫌なんです。学校もこのクソ田舎も全部! みんな、俺を犯罪者みたいに」と溜まっていた思いを吐き出した。
そんなハルキを「大丈夫だから」と抱きしめる深愛。キスしそうな距離まで2人の顔が近づくと、ちふゆの絶叫が聞こえ、「やっぱりロクでもない女だったじゃん!」と言ってカッターナイフで深愛を切り付けようとした。
深愛をかばったハルキの腕をカッターが切りつけ、腕から血が。さらに「あんたが邪魔してんの!」と深愛を切りつけようとしたちふゆをハルキが「やめろ!」と押しのけると、ちふゆはそのまま階段を転げ落ちていった。
恋愛モンスターの深愛を、もう一人の恋愛モンスターのちふゆがロックオン。悪いことを悪いことと自覚していない深愛は、自分の目的のために一直線。ハルキのことだけを考えるちふゆも周りが見えてないタイプで、思い込みも激しい。
タイプは違うがどちらも手がつけられない恋愛モンスター。修羅場、直接対決、階段落下という劇的な展開。ちふゆの本格参戦でますます“泥濘”化していくことが予想できる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部