「自分の人生の主人公は自分でいい」…自分を好きになれなかった過去
――三吉さんの演じた“橘蘭”は妹を助けるために、ナックル一つで戦うことを決断します。三吉さん自身が芸能活動をする上で何か決断する時に大事にしていることはありますか?
自分の人生の主人公は自分でいいと思うんです。仕事をするために生きているのではなく、生きるために仕事をしているみたいな。なので「楽しい」「興味がある」といった好奇心はとても大事にしています。
――“自分の人生の主人公は自分でいい”とてもかっこいい言葉ですね。このように考えるようになったきっかけは?
人と比べてしまったり、自分を好きになれない時間が長かったからこそ、現在色々な経験や年齢も重ねて、過去でのマイナス思考がプラスの方向に変わってきているんだと思います。
――マイナス思考の時はどのように乗り越えましたか?
昔は、周りの意見を取り入れることに苦手意識がありましたが、視野を広げるように心がけてからは、見える景色が一変しました。また、海外の友達や先輩の「メンタルが壊れるなら、仕事なんていつでも辞めたらいい。明日からバイトすればいいし、ウチに住めばいいじゃん」といったマインドにはとても救われました。
――では最後に、映画『ナックルガール』ではボクサー役でしたが、今後演じていきたい役はありますか?
今まで、色々な種類のアクションをやらせていただきましたが、人としても精神的にも鍛えられますし、自分でも、楽しみながら生き生きと挑戦できるのがアクションだと思うので、今後も関わっていきたいです。
◆取材・文=山田椋太