閉じる

なぜ沖縄で新たな国際映画祭を作るのか?「Cinema at Sea」映画祭・黄インイク氏が語る新しい価値

2023/11/21 18:30

VRの最新技術に触れることができる


――黄監督の出身国である台湾サイドからの期待もありそうですが、そのほか、外国からどのような期待の声をいただいていますか。

台湾はVR映画文化と技術が発達しています。映画祭でVR部門がまだ少ない理由には、機材や費用の問題があり、先端技術を体験いただくハードルが高いのです。今回「Cinema at Sea」では、VR機器でアジア最大シェアで世界2位のメーカー・HTC社さんの全面協力を得ているので、機材も台湾から運んできています。台湾と距離が近いのも沖縄を会場にした利点でした。総合的な映画祭でVR部門があるのはまだ珍しいと思います。

――VR映画を扱うのが本映画祭の特徴のひとつなのですね。

大きな国際映画祭にはVR映画部門があり、特にヴェネチア国際映画祭が有名ですね。カンヌ映画祭の併設マーケットもXR部門がありますがまだそこまで有名とは言えないです。VRの技術は毎年革新されていて、スマートフォンよりも早いスピードで進化しています。毎年飛躍的に技術革新されているので、映画祭で取り入れるのはとても複雑で困難なんですね。

「Cinema at Sea」は、「フェス的な楽しみ方」ができる一方で、「VRの最新技術にも気軽に触れてもらえる」のが特徴だと思います。日本未公開映画を多数上映するので、映画ファンの方はもちろん、映画を普段ご覧にならない方でも、気軽に遊びにきていただきたいですね。26日(日)にはVRの最先端のプロを招いた「VRフォーラム」(会場:那覇文化芸術劇場 なはーと)も実施予定です。

映画が観光に、観光が映画につながる映画祭にしていきたい


――今後、映画祭を大きくしていくために、どういった課題がありますか?

まず資金面です。まだ不足していますので、出資・協賛を増やさないといけないですね。そのためにも、市町村とも協力しながら「公共性」がある映画祭にしていかなければならないですね。

日本語、英語、中国語の3言語で世界に発信していますが、沖縄の地まで足を運んでいただくハードルはありますが、「映画祭に行きたい」「沖縄に行きたい」という想いが相乗効果となって観光にもつながればいいなと。今年の第一回は、那覇市に共催をいただいていますが、地元の方にも楽しんで参加いただいて、広げていきたいですね。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

前へ
  • 1
  • 2
次へ
■「第一回 Cinema at Sea-沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」開催概要
【開催期間】 11月23日(木・祝)〜11月29日(水) ※7日間
【開催会場】 那覇市ぶんかテンブス館テンブスホール等、那覇市内を中心とした会場
【実施内容】 公式コンペティション作品上映、特集上映、トークイベント他
【公式サイト】 https://www.cinema-at-sea.com/

画像一覧
3

  • なぜ沖縄で新たな国際映画祭を作るのか?「Cinema at Sea」映画祭・黄インイク氏が語る新しい価値
  • なぜ沖縄で新たな国際映画祭を作るのか?「Cinema at Sea」映画祭・黄インイク氏が語る新しい価値
  • なぜ沖縄で新たな国際映画祭を作るのか?「Cinema at Sea」映画祭・黄インイク氏が語る新しい価値
  • 【冬ドラマ】2025年1月期の新ドラマまとめ一覧

    随時更新中!【冬ドラマ】2025年1月期の新ドラマまとめ一覧

  • ザテレビジョン マンガ部まとめ

    SNSでバズった話題のマンガが読み放題!ザテレビジョン マンガ部まとめ

  • 第121回ザテレビジョンドラマアカデミー賞

    結果発表!第121回ザテレビジョンドラマアカデミー賞

  • コミック試し読みまとめ

    話題の作品がいっぱい!コミック試し読みまとめ

  • 【秋ドラマ】2024年10月期の新ドラマまとめ一覧

    随時更新中!【秋ドラマ】2024年10月期の新ドラマまとめ一覧

  • 「ザテレビジョン」からのプレゼント!

    「ザテレビジョン」からのプレゼント!

もっと見る