コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は宮野シンイチさんの漫画「夜逃げ屋日記」より「旦那のDVから夜逃げする話・ドラゴン編」を紹介する。
作者である宮野シンイチさんが10月24日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、5400件を超える「いいね」が寄せられた。本記事では宮野シンイチさんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。
女社長率いる夜逃げ屋の一員・ドラゴンと共に仕事をした作者の壮絶な一日とは…
作者である宮野シンイチさんは22歳当時、漫画家志望だった。何度か出版社に漫画を持ち込むものの、連載を取れず落ち込む日々を送っていた。そんな中、テレビで放送されていたとある夜逃げ屋のドキュメンタリー番組が目に飛び込んでくる。宮野シンイチさんは"夜逃げ屋"という仕事内容と経営者が女性であることに衝撃を受け、すぐさま女社長に電話をかけた。後日会社を訪れた宮野シンイチさんは、社長から実際に夜逃げ屋で働かないかとスカウトを受けたのだった。
とある日の依頼は「旦那のDVから夜逃げしたい」という女性からのもの。社長からその日のパートナーとして、夜逃げ屋の一員・ドラゴンを紹介される。夜逃げの当日、ドラゴンと宮野シンイチさんはトラックで依頼者宅へ向かっていた。しかし先に依頼者宅にいた社長から、依頼者が旦那からDVを受けてケガをしたため救急車を呼び付き添うことを告げられる。残された2人は依頼者不在のもと、旦那が外出している間に夜逃げをすることになったのだった。しかし荷造りの最中に帰宅した旦那が、激怒して2人に襲い掛かってきたのだった…。
本作では、活躍したドラゴンに大きな反響があった。作品を投稿したX(旧Twitter)には「ドラゴンさんカッコ良すぎやせんか?」「ドラゴンさんのファンクラブはどこですか?」「シビれた〜」「冷静さも立ち振る舞いも考え方も、浪漫に溢れてる漢」「ギャップ萌え」「色んな仕事があるんだなぁと毎度痛感」など、多くの応援コメントが寄せられている。
作者・宮野シンイチさんを駆り立てた夜逃げ屋の魅力と、実話漫画へのこだわりをインタビュー
――「夜逃げ屋日記 1日目」では夜逃げ屋になったきっかけが描かれています。当時の宮野シンイチさんを駆り立てた、夜逃げ屋の魅力とはどんなところだったのでしょうか。
やっぱり、夜逃げ屋と聞くと某ドラマのように借金取りから逃げる。と言うイメージが強くあったのでDVやストーカーから逃げると言うのは一体どういうものなんだろう?と言う好奇心と、そんな危険な裏稼業の社長が女性ということに強く惹かれました。
――「旦那のDVから夜逃げする話・ドラゴン編」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
ドラゴンさんはようやく出せた個人的にすごく好きなキャラ性を持った人なので、ドラゴン編に関してはとにかくドラゴンさんを見て欲しいですね!
――「旦那のDVから夜逃げする話・ドラゴン編」の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
パンチしたとことですかね、、、。何が起こったかよくわからなかったくらいテンパってたんですが、かっこよかったです。
――宮野シンイチさんは実際に夜逃げ屋になって漫画を描いていらっしゃいます。怖かったエピソードはたくさんお持ちかと思いますが、逆に夜逃げ屋をやって良かった・嬉しかったことがありましたら、理由と共にお教えください。
これは最近すぎて漫画と時系列が合わないので漫画に収録することはおそらくないんですが、夜逃げ屋日記を読んで、DVから夜逃げする決意を決めたと言う方が現場で泣きながら僕に感謝の気持ちを伝えてくれた時は本当に嬉しかったです。ちょっと僕も泣きました。
――今後の展望や目標をお教えください。
30日目から少しずつ、作者の過去に触れるエピソードが出てきますので、その辺もまた一味違った夜逃げ屋日記をお届けできると思います。また、目標といたしましてはとにかく最後まで描ききることですね!頑張ります!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも応援ありがとうございます!単行本第1巻発売しております!単行本でしか読めないエピソードも収録しておりますのでぜひ、読んでみてください!これからも夜逃げ屋日記をどうかよろしくお願いします。