コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、あめのはちさんの漫画「おんぶって愛情感じる…」。
作者であるあめのはちさんが11月15日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、6700件を超える「いいね」が寄せられた。本記事ではあめのはちさんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。
夫婦でジョギング中、作者・あめのはちさんがふと思ったこととは…
作者であるあめのはちさんが夫と夜のジョギング中、ふと”おんぶ”をされたい気分になったという。しかし人通りもあるため、夫からは「しないよ」と返事をされた。あめのはちさん自身も深い意味はなく、”大人になったらなかなかしてもらう機会がないし何となく"思っただけだと夫に伝えた。翌日に夫婦で夜のジョギングに出かけたとき、夫からいつもと違う道を通ることを提案される。すると夫は周りを確認し、「ここならおんぶできるよ」と誘ったという。しかしあめのはちさんは急な展開に驚き、おんぶの誘いを断ってしまった。同時に、あめのはちさんの言葉を気にしてくれたことを嬉しく感じたそうだ。そして次の休日、これまでの流れを覚えていた夫のおかげで、本当におんぶをしてもらえたのだった。
本作を投稿したX(旧Twitter)には「素敵なご夫婦で癒されます」「お二人が素敵で…癒されます」「かわいい」「つぎの休日までそれを覚えてて、スッとやってくれる夫さん…好きだ…」「ほんっっっっっっっっっとに尊すぎる!」「覚えていてくれることが何より嬉しいんですよねこれ」などの声が寄せられている。
「心に寄り添えたり、力になるなら描き続けよう」あめのはちさんの漫画が温かい理由
――「おんぶって愛情感じる…」を漫画にした理由や、おんぶをされたときの気持ちをお教えください。
このお話のように日々の中で忘れたくない瞬間を漫画にする事が好きなので、今回の出来事も、いつでも読み返して思い出せるように漫画にしました。おんぶしてもらえた時は勿論嬉しかったのと、ずっと願いを叶えようとしてくれてたことにキュンとしました!
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
日常漫画は起こった事をそのまま描くようにしています。一番最初に読むのは常に自分なので、“そうそう、こんなことあった”と思えるようにしています。見て欲しいところは...夫の表情です!沢山喋るタイプではないので、表情や行動から滲み出る気持ちを描くのも、見るのも好きです。
――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
心に残っているのは、人通りのない方へ移動しておんぶしてくれようとした時です。“覚えてくれていたんだ”と“人通りがなければしてくれるんだ”という驚きがあったので!それから最後のおんぶシーンでは、嬉しさと楽しさで目が覚めたのを覚えています。
――本作をはじめ心が温まる作品を多く描いていらっしゃいますが、理由やこだわりがあればお教えください。
小さい頃から、楽しかった事や嬉しかった事などを文や絵でメモしておく“幸せ集め”をいつの間にかしていて、それが今の日常漫画という形になりました。そして、それを読んでくださった方が色んな風に感じ取ってくださるのが嬉しくて、なにか心に寄り添えたり、力になるなら描き続けようと思い、考えや思い出を作品にしています。こだわりは、一見悲しいお話も読み終えた後に悲しさだけが残らないようにしていることです。
――今後の展望や目標をお教えください。
いつか書店に私の日常漫画の本が並んでいるのを見てみたいと思っています。また、日常漫画だけでなく自分の感じたものを物語に落とし込んで、オリジナルの漫画も描いてみたいと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
私の日常漫画に目を止めて読んでくださった方、反応をくださったりメッセージを送ってくださった方々にとても感謝しています。ありがとうございます!また、ひとつでも心に届くものがありますよう、まだまだ色んなものを形にしていきます。もし、少しでも日常の見え方が良い方に変わったら嬉しく思います。これからのお話もお楽しみに!