霊媒師と大臣の怪しげな取引がおこなわれる…
カサソラは釈放された後、司祭の性犯罪被害者に話を聞きに行き、被害者に司祭に関係のある人物の写真を何枚か見せる。すると被害者が大臣のことを「見覚えがある」と言ったことから、“大臣とニコラスが川を汚して司祭を脅迫した”ということが判明する。
大臣は5人の大統領を支えたが不正疑惑も多いことから、カサソラはこのことを「センセーショナル」のトップ記事にしようとする。そんな大臣のことをテレビ取材で見た霊媒師は、彼の元を訪れ「あなたは公の場で私を侮辱した」と言うと、大臣は「君の虐殺のせいでマスコミは大騒ぎだ」と非難した。
実は大臣は“環境を破壊し女性を虐げ、誤った信念を持つ迫害者を探して”と霊媒師に頼まれ、ニコラスを紹介したのだった。そして霊媒師はニコラスを“生贄”として神に捧げたのだが、「己の利益のために生贄を汚し、神を怒らせてしまった」と大臣を責める。
「もう終わりにしよう」と切り出す大臣に、霊媒師が最後までやり遂げるよう指示すると、大臣は「二度とここへ来ないと約束すれば君の罪を告発しない」と霊媒師に伝えるのだった。
一方エリサ(ヨシラ・エスカレガ)は、元恋人であるヨロトルの大学修士号獲得のための発表会へ出席した際、霊媒師に遭遇する。エリサは以前霊媒師から儀式を受けた際に気分が悪くなったことから、「もう私に構わないで」と一度は拒絶するも、発表会が終わり外に出ると、霊媒師がヨロトルと話し込む場面に出くわす。
何か嫌な予感がしたエリサはその場からヨロトルを連れ出してバーに向かうと、そこにはカサソラの姿が。エリサたちが食事をしていると急にあたりが騒然とし出して見に行くと、そこには血だらけになった死体を担ぐホームレスたちの列がゆっくり行進していたのだった――。
信用ガタ落ちの警察は今後挽回できるのか…?
同話でカサソラは疑いが晴れ無事に釈放されたが、今度は誤認逮捕により警察が追い込まれる立場となった。モンドラゴン警部補は家族と仕事の間に揺れ、夫らに説得されてもなかなか仕事をセーブすることができない様子。
警部にも責められ自暴自棄になっているような気もするが、ここで事件の真相に近づいているカサソラとタッグを組めばより早く事件解決の糸口を掴むことができるはずだ。モンドラゴン警部補たちが素直にカサソラやエリサの主張を受け入れられるかがポイントになってくるだろう。
また、大臣は霊媒師の残虐なやり方に不信感を覚えているが、霊媒師は目的達成のためには手段を問わないタイプと見える。以前から霊媒師が大臣に、しきりに「写本を渡せ」と要求しているが、この「写本」が今後霊媒師の目的達成のためのキーアイテムになる可能性も考えられる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
Almadía Ediciones
発売日: 2020/01/13