乃木坂46五期生・櫻坂46三期生・日向坂46四期生坂道グループの新メンバー(新参者)による11月3日から12月3日(日)まで、1カ月にわたり実施されるロングラン公演「新参者 Live at THEATER MILANO-Za」。その日向坂46四期生の最終公演が11月30日、東急歌舞伎町タワーにある劇場・THEATER MILANO-Zaにて開催された。
各グループ10公演ずつ、計30公演が行われるこのライブは、チケットが全公演即完売。これを受けて、各グループの最終公演はネット生配信や映画館のライブビューイングが行われることも決定しており、この日の日向坂46四期生公演の模様も生配信された。
小西夏菜実「記念日に最終日をさせていただくことを、本当に幸せに思います」
ライブは日向坂46四期生はじまりの1曲である「ブルーベリー&ラズベリー」から、勢いよくスタート。センターの清水理央を中心に、ステージに立つ11人はキラキラした笑顔を振り撒きながら、熱のこもったパフォーマンスを見せた。
そんな彼女たちを前に、客席は白いペンライトで染め上げられ、この公演を通して四期生がテーマに掲げてきた“一体感”が伝わるステージが早くも展開。そして、日向坂46のデビュー曲「キュン」では藤嶌果歩が、さらにグループのルーツであるけやき坂46のはじまりの楽曲「ひらがなけやき」では渡辺莉奈が中心に立ち、先輩たちの意志を引き継ぎつつ、自分たちらしさもしっかりアピールした歌とダンスを届け続けた。
続くブロックでは「ドレミソラシド」「ソンナコトナイヨ」「アザトカワイイ」と、日向坂46の代表曲が連発。それぞれ正源司陽子、石塚瑶季、藤嶌がセンターを務め、先輩たちが作り上げた世界観を踏襲しつつ、今の四期生らしいがむしゃらさが強く打ち出されたパフォーマンスを提示した。
その後のMCでは、この日がけやき坂46結成8周年記念日であることが告げられ、「そんな日に『新参者』最終日をさせていただくことを、本当に幸せに思います」と話した小西夏菜実。そして、けやき坂46「走り出す瞬間」期の衣装に身を包んだメンバーは、「それでも歩いてる」「イマニミテイロ」「僕たちは付き合っている」とけやき坂46が大躍進を遂げる前後の楽曲を披露。
各曲で平尾帆夏、小西、竹内希来里が中心に立ち、それぞれの曲が持つ空気感と今の四期生の空気感をリンクさせた、このタイミングだからこそのパフォーマンスで観る者の心を揺さぶり続けた。
アッパーなナンバーではエネルギッシュなステージを展開
また、「ひらがなで恋したい」「ハッピーオーラ」といったアッパーなけやき坂46ナンバーではギアを数段高く入れ、エネルギッシュなステージを展開。前者では宮地すみれ、後者では山下葉留花がセンターを担当し、メンバー1人ひとりが主役となってこのステージを作り上げていることが伝わる。そして、そのまま「ときめき草」へと突入すると、会場の空気はよりエモーショナルなものへと昇華していった。
ライブ中盤には、日向坂46四期生のレギュラー番組「日向坂になりましょう」にちなんだトークパートに突入。番組内で学んだことの成果を見せるべく、選ばれたメンバーがお題に沿った即興演技にチャレンジした。
場の空気が和んだところで、ライブもいよいよ後半戦へ。ブルーの衣装に着替えた11人は、自身のオリジナル曲「シーラカンス」で再び会場の熱気を高めていく。センターの正源司を筆頭に、熱のこもったダンスと歌で魅了したかと思えば、続く「キツネ」ではメンバーの熱気に負けじと力強いコールを連発。
また、清水の「もっともっと私たちと一体感、作れますか?」を合図にコール&レスポンスが繰り返されると、今度は平岡海月をセンターに迎えた「誰よりも高く跳べ!2020」でクライマックスと呼べるほどの盛り上がりを見せる。
ブレイクパートでは、平岡が客席を煽りまくってから「おひさま、跳べーっ!」と絶叫。さらに、研修生時代からパフォーマンスし続けてきた思い出の1曲「青春の馬」では、それぞれが抱える思いやメッセージをしっかり届けようとする強さが伝わる全力の歌とダンスで観客を圧倒させ、その流れから藤嶌センター曲「見たことない魔物」で会場の熱気が最高潮に達して、ライブ本編は終了した。