劇場版「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」(はめふら)が12月8日に公開。翌9日に都内で行われた公開記念舞台あいさつで、声優の内田真礼、蒼井翔太、小野賢章、村瀬歩が、テレビシリーズの初放送から約3年を迎えた本作への思いやアフレコでの裏話など、それぞれのキャラクターの心情を深掘りするトークが繰り広げられた。
内田真礼「帰ってきた感。カタリナはやっぱり喋るなー」
劇場版を見た感想について、主人公のカタリナを演じた内田は「『はめふら』は2期が終わってから2年以上になると思うんですけど、帰ってきた感がすごくあります。カタリナはやっぱ喋るなーって、改めて思いました。劇場版ということでパワーアップがたくさんあって。大々的にカタリナファイブ(脳内会議のメンバー)を描いてもらったのが、劇場版ならではでした」と魅力を伝える。
カタリナの婚約者であるジオルドを演じた蒼井は「ハラハラしてましたけど、今回またライバルが登場ということで! ジオルドとしては今までのテレビシリーズと違って、ジオルドの知らないところが繰り広げられていました。一役者としてそれを見ながら、ずっとこうやって(睨みつけながら)“ニラミオルド”に」と会場を笑わせた。
また、蒼井は「ジオルドは真っ白な服装なんですよ。でも、今回はハラハラしすぎて黒くなってしまいました。気持ちを表しています」と、舞台あいさつでの衣装が真っ黒な理由を明かした。
蒼井翔太「無限大にカタリナの愛が広がっていく」
さらに物語について内田が「カタリナは現を抜かしてていると、見切りをつけられるんじゃないかと思う。バッドエンドを迎えるんじゃないか」と心配を口に出すと、蒼井は「カタリナの周りにいるカタリナ大好きな人たちって、カタリナの愛の象徴だと思うんですよ。大きな愛がテーマになっているというか。これから出会う人たちもカタリナの愛の一つというか。無限大にカタリナの愛が広がっていくんだろうなって思ってます」と持論を展開。
それを聞いた内田が「ジオルドを演じている身としてはどうなんですか?」と質問すると、蒼井は睨みをきかせながら「ウー!」うなり、恋敵に向ける激しい敵意を表現していた。
本作は、異世界転生×悪役令嬢ジャンルの人気作品としてテレビシリーズで大きな反響を呼んだアニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」の劇場版。前世でプレイしていた乙女ゲーム“FORTUNE LOVER”の世界に悪役令嬢として転生してしまったカタリナ・クラエスは、幾多の破滅フラグを回避し、魔法学園を卒業し春からの魔法省勤務までの平和な日々を送っていた。
シリーズ初となる劇場版は、原作・山口悟書き下ろしによる完全新作ストーリー。まだ誰も見たことのない、新たな物語(破滅フラグ)が展開される。
◆取材・文=後藤響平