劇場版「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」(はめふら)が12月8日に公開。翌9日に公開記念舞台あいさつが都内で行われ、声優の内田真礼、蒼井翔太、小野賢章、村瀬歩が登壇。劇場版初登場のキャラクター・アーキル&クミートの声を担当した小野と村瀬が、登場人物たちについて語る一幕があった。
小野「34歳既婚者だけどこんなにニヤニヤしていいんだ」
本作は、異世界転生×悪役令嬢ジャンルの人気作品としてテレビシリーズで大きな反響を呼んだアニメの劇場版。シリーズ初となる劇場版は、原作・山口悟書き下ろしによる完全新作ストーリー。まだ誰も見たことのない新たな物語(破滅フラグ)が展開される。
そんな今回の劇場版について、小野は「なんてハッピーな作品なんだろう。見て良かった!って思えるような作品です。エンディングがすてきでした。34歳既婚者だけど、こんなにニヤニヤしていいんだー、良かったねーって」と感想を述べた。
村瀬は「アフレコのときは線画での収録だったんですけど、完成したものを見せてもらったらサーカスのシーンはグルグル動くしなんじゃこりゃー!って。音のはめ方も気持ち良くて。劇場の大スクリーンで見る価値のある仕上がり。今朝も見てました」と、当日に劇場版を見てからイベントに臨んだと話していた。
小野賢章&村瀬歩が演じるアーキルとクミート
アーキルの演技についてに小野は「ちょっと人見知りというか、身内以外には心を最初からは開いていかないような。そういう面では分かりやすいキャラだと思いました。僕が演じていく中で、家族と話すとき、カタリナたちと話すとき、それぞれ対象が違うときに『アーキルはこの人には心を許してるんだ』っていうのを分かりやすく伝わればと思っていました」と回顧。
続けて、「印象としては普通に格好良かったなー、顔面良いなーと思いました」と言うと、内田も「格好良かったー」と賛同していた。
クニートを声を担当した村瀬は「クニートは義理堅くてカタリナとはまた違ったタイプの、人の懐に簡単に入っていけるような、みんなの輪の中心に自分がいるようなタイプですね」と説明。
さらに、「役のお話を頂いたときに『この役は、絶対に村瀬さんにやっていただきたい!』と言っていただいたんですけど、キャラデザを見たときにひょうひょうとしたお兄ちゃんだけど、なんで俺なんだろう?(と思ったが、のちに)なるほどーと納得するような秘密もありました。お客さんをだますような役を担っていながら、それだけでなくアーキルや仲間に対して義理堅さや思いやりもあるから、2人の絆を感じらる。そんな思いを馳せながらお芝居をしました」と語った。
◆取材・文=後藤響平