12月14日から3週連続で放送されるドラマ「自転しながら公転する」(木曜夜11:59-0:54、日本テレビ系)。本作で主演を務めた松本穂香に、年齢を重ね、考える幸せとはいったい何か話を聞いた。
「自転しながら公転する」あらすじ
原作は山本文緒の小説「自転しながら公転する」。30歳の主人公・与野都(松本穂香)が、迷いながらもひたむきに幸せを追い求める様子が描かれているヒューマンラブストーリー。母の介護のため、憧れだった東京から地元の茨城に戻り、契約社員として働く都は、優しいが経済的に不安定なアルバイト店員・羽島貫一(藤原季節)と出会い惹かれ合うが、2人の将来に不安を抱き、関係を深めては離れてを繰り返していくといった話だ。
結婚、出産に真正面から向き合った作品
――脚本、原作を読んだ際の率直な感想を教えてください。
アラサー世代のリアルな結婚や出産に対する考え、悩みが真正面から描かれている作品だなと感じました。特に親との関係性が変わっていく過程、育ててもらっていた立場から、支える側になった感覚が印象的でしたね。
――撮影はハードでしたか?
優しいスケジュールではなかったと思いますが、逆にそのおかげで、ぎゅっと作品に入り込めたなと感じています。以前共演したことのある藤原季節さんとの信頼感があったのも大きいです。
――藤原さんとは、2021年に舞台で共演していますね。その時から印象は変わりましたか?
前回は、役柄の特性上、多少ぶつかり合いながら演じていました。今回はお互いに相手のことを見つつ、穏やかに撮影できたかなと思います。藤原さんって、すごくまっすぐな人なんです。例えば「ここが勝負どきだ」というシーンの前では、普段の少年のような空気感から一変して、緊張感が生まれるんです。でも、そのシーンの撮影が終わった後で「ピリピリしちゃってごめんなさい」って、わざわざ伝えてくれる方なんです。そういうところが真面目だなと感じます。