俳優の稲垣吾郎が12月11日、都内で開催された映画「正欲」の大ヒット御礼トークイベントに、岸善幸監督と共に出席。自身がパーソナリティを務めるラジオ番組に、岸監督を誘う場面があった。
「THE TRAD」生放送後に「そのまま飛んできました」
同映画の原作は、小説家の朝井リョウ氏による同名小説。家庭環境や性的指向、容姿など異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しつつ「人が生きていくための推進力は何か」というテーマを炙り出していく。稲垣は、検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜を演じた。
あいさつを求められた稲垣は「ラジオで2時間生放送をやってきて、そのまま飛んできました」と、「THE TRAD」(TOKYO FM)後だということを報告。これに岸監督が「『THE TRAD』を聴いて、ここに来ました」と明かすと、「本当ですか! ありがとうございます」と感謝した。
さらに、岸監督は「『THE TRAD』で、本当にトークがうまくて。学ばないといけないなって」と絶賛。稲垣は「いやいや、そんなことないです」と謙遜し、「今度ラジオにも来てください」と誘っていた。
反響ぶりに「うれしいですね」
観客動員数20万人を突破するほどの反響ぶりについてもトークを展開。稲垣は「うれしいですね」と笑顔を見せ、「俳優さん、スタッフの方々も覚悟がいる撮影だったと思います。忘れられない撮影期間だったので、皆さんに届いて反響をいただけるのがうれしいです」と続けた。
また、岸監督は、香港と台湾で開催された映画祭にも参加したそうで「本当に反応がよかった。国境を越えて受け入れられているんじゃないかなという気持ちになりましたね」とにっこり。これを聞いた稲垣も「こういうデリケートなテーマを扱っている作品なので、うれしいですね」と喜んだ。
最後に、締めの言葉でマイクを握った稲垣は「映画が公開してしばらく時間が経ってからまた登壇して、監督と楽しいお話ができて、皆さんも来てくださって、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」と吐露し、「皆さん大好きな映画いっぱいあると思いますが、この『正欲』も仲間入りさせてくれたらうれしいです」と呼び掛けていた。
◆取材・文=大野代樹