映画「怪物の木こり」の最後の舞台あいさつが12月13日に都内にて行われ、亀梨和也と菜々緒、三池崇史監督が登壇した。
SNSで生まれた「木こる」、亀梨と菜々緒も認識
同作は、第17回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した倉井眉介氏による同名サスペンス小説を亀梨主演で実写映画化したもの。亀梨が演じるのは弁護士・二宮彰。狂気のサイコパスという役どころで、追う者と追われる者がたびたび入れ替わる先が読めないストーリーになっている。
12月1日より公開されている本作について、周囲からの反響を聞かれると、亀梨は「昨日、両親が観に行ってくれて『なんて言っていいかわからないけど、すごくよかった!もう1回行ってくる』って母親から連絡が来て。母親からは業務的な連絡が多いんですけど、久しぶりに血の通った会話ができたなーって。『ありがとう。楽しんで!』って、チケット代を払ってあげようとかと思います」と家族とのエピソードを明かした
菜々緒が「前回の舞台あいさつのときに、6回観た方がいたんですけど、6回以上観た方いますか?」と会場に問いかけると、手を挙げる人がちらほら。菜々緒は「うわー、すごーい!」と驚いていた。すると亀梨は「でも、まだ"木こって"ないですねー。もうちょい木こって(観に来て)もらわないと」と催促し、「SNSで『今日木こってくる』みたいな使われ方でワードが出てくるんですよ」と、映画の題名にちなんだワードの解説をした。
SEKAI NO OWARIによる書き下ろしの主題歌「深海魚」について、菜々緒は「エンディングのシンクロ感がすごい」と絶賛。亀梨はイベントの登壇時に口ずさんでいることもあるとのことで「この間も料理しながらも良い歌詞だなと思ってました。曲もいいし」と歌詞をつぶやきながら、しみじみと語っていた。
亀梨「クリスマスにぜひ」、カップルや夫婦にもお薦め
本作を誰と観に行くのがいいかという話題に及び、菜々緒は「観た感想でその人のことがわかるじゃないですか。だから、その人を知りたいという人と見ると、この人ってこういう解釈するんだって、その人のタイプがわかるんじゃないか」と提案。亀梨は「クリスマスも近いですしカップルや夫婦で観に行けば、『キャ!』っていう(怖い)シーンもあるのでお互いに距離縮めるきっかけに。世の男性諸君、今年のクリスマスにこの人は!っていう女性がいたら、ぜひ映画『怪物の木こり』」を、とアピールした。
本作で、菜々緒は捜査本部で孤立しながらも連続殺人事件を追う警視庁のプロファイラー・戸城嵐子を演じている。
ほかには二宮の本性を知らない婚約者・荷見映美を吉岡里帆、二宮の協力者のサイコパス外科医・杉谷九朗を染谷将太、過去の殺人事件の容疑者・剣持武士を中村獅童、正義感が強すぎる刑事・乾登人を渋川清彦といった豪華キャスト陣が出演している。
◆取材・文=後藤響平