コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ゆあみさんの書籍「コアラ絵日記」シリーズから「タグがかゆかゆコアラ」を紹介する。
作者であるゆあみさんが11月6日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、7,900件を超える「いいね」が寄せられた。本記事ではゆあみさんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。
新しい部屋着を買ったものの…
新しく部屋着を購入したコアラ。しかし、着用すると首の後ろに違和感を覚えた。違和感の正体を確認すると、首元のタグだった。コアラはタグをハサミで切り取り、再び着用。そして幸せそうな笑顔を見せるのだった。
本作を投稿したX(旧Twitter)には「乾燥で気になるよね!」「状況がまんま自分過ぎて驚いた」「すんっごい分かりみが深い」「私も取っちゃう派です」などの共感コメントが多数寄せられた。
さらに「タグ切ったあとのコアラさんいい表情」「クマちゃんが切るところ見てる!」など、可愛らしい絵に萌えるコメントも寄せられている。
作品にセリフを入れていない理由とは?作者・ゆあみさんにインタビュー
――「タグがかゆかゆコアラ」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
コマごとに変わるコアラの表情を、なるべく豊かに描き分けられるようこだわりました。最後のコマで、コアラがおろしたての部屋着のふわふわ感を心置きなく味わっているところを見ていただけたら嬉しいです。
――本作や書籍「コアラ絵日記」など、心が温まる可愛らしい作品を多く描いていらっしゃいますが、理由があればお教えください。
日々変わりゆく世界に耐えるだけでも大変な昨今ですので、ほんのわずかでも読者の方々の心を撫でるような作品が作れたら……と願いながらペンを握っています。
――「コアラ絵日記」シリーズではセリフがありませんが、セリフを入れていない理由があればお教えください。
もともと「セリフ」を考えるのが不得手な自覚がありました。加えて、読者の皆さまが思い思いのセリフを思い浮かべながら読めるような作品形式にすることで、より広がる世界があるのではと考えたためです。
――「コアラ絵日記」シリーズは、シンプルな中にも細かいところまで丁寧に描き込まれていると感じました。漫画を描くときにこだわっていることがあればお教えください。
できるだけ、私の感覚で「それらしくなった」と思えるラインまで描き込むようにしています。「何が描かれているか」さえ情報として伝われば作品の進行上には大きな問題はないと思うのですが、できるだけ「そのものを目の当たりにしたときの感覚」を思い起こせるような作画ができたらいいなと思い、尽力しています。
――今後の展望や目標をお教えください。
末長く健康に、絵を描き続けていくことが目標です。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
『コアラ絵日記』をご覧くださり、本当にありがとうございます。皆さまにお寄せいただくご感想やいいね・RPに励まされ、描き続けられているなと実感する日々です。これからも、コアラの日々を皆さまにお届けできたらいいなと願っております。今年の冬は寒暖差が大きく、お体も驚いていることと思いますので、できるだけあたたかく、ご無理がありませんようお過ごしください。