'10年1月24日(日)に初単独武道館公演を実現させる歌手・May'n。'03年に「ホリプロタレントスカウトキャラバン」で見いだされた彼女は、'08年にアニメ「マクロスF」に登場する“銀河の歌姫”シェリル・ノームの歌唱を担当して一気に人気を得ると、'09年は2度の国内ツアーに3度のアジア公演、自身初のフルアルバムを発表と、リアルでも“歌姫”への道をばく進している。
そんなMay'nの初単独武道館公演までを追う本企画がスタート。第1弾となる今回は、20歳になった'09年の総括を語ってもらった。
――'09年は、1月に初単独のワンマンライブ東名阪ツアー、夏には全国ツアーがあり、多忙だったのでは?
本当にあっという間でした。それに、常にライブをしていたなぁという印象です。1月にスタートした初単独のライブでは、みんなが一体になって手を上げたり盛り上がったりでき、「あ、今、つながった!」と実感できたことがうれしかったです。その後、夏に全国ツアーをして、もっとファンのみんなと仲良くなれたと思います。
――May'nは通称“部長”で、ファンは“部員”。ライブでもすごく一体感がありますね。
そうなんです! ファンの皆さんとの一体感が肌で感じられるのも、ライブが大好きな理由のひとつですね。
――11月はシェリル・ノーム starring May'n名義の『ユニバーサル・バニー』とMay'n名義で初のフルアルバム『Styles』が同時リリースに。
この2作品のレコーディングは、約1カ月間、ほぼ毎日していて大変でした。今日はシェリルだけど明日はMay'n、みたいな感じでした(苦笑)。
――シェリル・ノーム starring May'n名義では音楽プロデューサーに菅野よう子さん、『Styles』では鷺巣詩郎氏をプロデューサーに迎えていますが、お2人との仕事で音楽性に変化は?
菅野さんはすごくセクシーなカッコよさを追求してくださいましたし、鷺巣さんはより男らしいカッコよさを追求して下さいました。今回、鷺巣さんとのレコーディングを通じて“May'nとは”をより一層表現できたのではないかと思っています。また、菅野さんは“シェリル”の歌を通して、わたしのハイトーンの声の魅力を引き出し、今のMay'nを作ってくださった方。それまではわたし自身が低い声が好きで、そういうトーンの曲を選んで歌っていたのですが、菅野さんは「絶対に高い声が出るから歌ってみて」と。菅野さんのハードルはいつも高いのですが、それを越えるとまた次に行ける。そうやって大きくしてくださったのだなと感謝しています。
――菅野さんのハードルを越えるために血のにじむような努力を?
練習しましたよ〜(笑)。自分がこんなにハイトーンの声で歌うようになるとは思っていませんでした、本当に。
――では、10代を振り返って、一番つらかった時期やドラマチックだったなと思う時期はありますか?
デビュー後になかなかリリースができなかった時期は、今思えばつらかったのかなと。ただ、この時期があったからもっともっと努力したいと思うパワーも生まれたので、必要な時期だったと思います。幸せだったのは'08年、'09年の18歳、19歳の2年間。つらかった時期に作った『BLUE』という曲を今、世に出せたのも支えてくれているファンの皆さんのおかげ。みんなと出会えて1番幸せだった2年間でした。
――ラジオ番組「May'nのらじ☆たま」が始まったり、インターネット動画配信サイト「ニコニコ動画」で生放送番組「とりあえず生中(二杯目)」にレギュラー出演したりと、活動の幅が広がりましたね。
トークでも素のわたしを出せるようになったことはうれしく思っています。『歌っている時のMay'nさんとはまったく違いますね』と言われたりもしますが(笑)、でも、どちらも素のわたしですし、その両方をイイと言ってくださることはとてもありがたいです。
――'10年はいよいよ武道館公演でスタートです!
本当に幸せです! '10年もたくさんライブをやっていきたいと思っているので、皆さんと会えることを楽しみに過ごしたいと思います!
第2弾では'09〜'10年のあれこれを一問一答で答えてもらう。
『Styles』
発売中 3045円(税込)
シェリル・ノーム Starring May'n
『ユニバーサル・バニー』
発売中 2415円(税込)
共にフライングドッグ
【プロフィル】
May'n(めいん)
'89年10月21日生まれ。愛知県出身。'08年からMay'n名義で活動を開始。アルバム『Styles』と『ユニバーサル・バニー』は2作品同時週間チャートランクインを果たした。好物はたい焼きで、自称“たい焼き大使”、略して“たい使”。
May'n公式サイト
http://mayn.jp