そして、ヨルへ弟子入りを志願…
凄まじいスピードで街中を走り回るヨルに、本当は酔っていないことを打ち明けて下ろしてもらったベッキー。その後、会話の流れからヨルに「どうやってロイドさまを射止めたの?」と尋ねるベッキー。偽装結婚とは言えないヨルは、以前ロイドから言われたおぼろげな記憶を頼りに「強いから」と返答する。肉体的に強い女性が好みなのだと勘違いしたベッキーは、ロイドたちと合流したのち、近くにあったハンマー叩きの遊戯台で強さをアピールしようとするも、ハンマーを持ち上げることすらできない。己の弱さに泣き崩れるベッキーを見たヨルは、ベッキーの代わりに景品を取ってあげようとハンマーを叩くが、手加減を謝って遊戯台ごと破壊してしまう。ヨルの圧倒的な強さの前に負けを認めたベッキーは、ヨルの弟子に志願するのだった。
「バーリント・ラブ」の後半は、己の未熟さと向き合ったすえに、相手を尊敬するまでに至ったベッキーの心の成長(?)が見どころ。自分のために必死なヨルの姿を見て、酔っぱらったと嘘をついたことを謝ったり、勘違いで先走った自分を責めるヨルに、「でもロイドさまはあなたを選んだじゃない」と声をかけるなど、思いやりのある一面も見せた。なかば勘違いではあるものの、最終的にはヨルを「完璧なレディだわ」と認めるなど、ベッキーの素直さが際立った展開だ。天然ボケを連発するヨルとツッコミ気質なベッキーの相性は抜群だった。
一途すぎるフィオナ、幸せは掴めるのか!?
「〈夜帷〉の日常」の主役は、ロイドの後輩スパイで〈夜帷〉の暗号名を持つフィオナ・フロスト(CV:佐倉綾音)。彼女は、ロイドが豪華客船での旅行中、彼が担当するはずだった任務を自ら志願して受け持っていた。その理由は、スパイとしてさらに成長し、ロイドにふさわしいパートナー(妻)となるため。こうして過酷な任務をこなしきり、休暇明けのロイドと再会したフィオナだったが、その頑張りっぷりはおくびにも出さず、相変わらず無表情なまま。ロイドからお土産をもらったフィオナは、誰もいない廊下でひとりスキップをし、喜びを表現するのだった。
ベッキーと同じくロイドの妻の座を狙うフィオナの日常を描いたストーリー。フィオナと言えば、Season 1の終盤に登場し、ロイドに対する大きすぎる愛が話題をさらったキャラクター。一切の感情が読み取れないポーカーフェイスながら、モノローグはオトメ心がダダ漏れており、ヨルという強力なライバル(?)に目的を阻まれているという点でもベッキーとは共通点が多い。このパートは演出も凝っていて、ロイドたちの豪華客船での様子と、フィオナの任務中の姿が交互に写し出されるという手法が取られている。船内でロイドがアーニャに振り回されていたとき、フィオナはロイドを想いながらひとり過酷な任務に立ち向かっていたと思うと、ついつい応援してしまいたくなる。その一方で、身近な人から寄せられる好意にはとことん鈍感なロイドなのであった。
次回、TVアニメ『SPY×FAMILY』Season 2最終話の「MISSION:37」は12月23日(土)放送予定。さらにその前日、22日(金)からはいよいよ『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』も公開される。どちらも期待して待とう!
※種崎敦美の崎は、正しくは「たつさき」
■文/岡本大介
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東宝
発売日: 2023/12/20