エリサの元恋人・ヨロトルの過去が明らかに
時代は遡り2006年、メキシコ・ミチョアカン州。パラモ・ガルシア家が聖母の守護役を担うパーティーが開かれており、会場にはヨロトルの姿があった。そこへ銃声が鳴り響き、ヨロトルは両親を殺されてしまう…。
そして時は経ち2012年、ヨロトルは人類学者に合格。姉を心配して“一緒に行こう”と説得するも、姉は「ママたちみたいに殺される」と言ってヨロトルの誘いを断るのだった。
ヨロトルはその後、姉を救うために拳銃を購入しようとする。そこへ霊媒師がやって来て、性能が良い銃をヨロトルに買い与えた。霊媒師は両親を殺されたヨロトルに「姉を救うためにやるべきことをやりなさい」「神殿の石段に血しぶきを散らせば神は調和と秩序を取り戻してくれる」と耳打ちした。
話は現代に戻り、霊媒師がヨロトルに「大臣は死んだ?」と静かに尋ねる。ヨロトルは頷き、大臣から奪ったカードキーを霊媒師にそっと渡す。以前に霊媒師から儀式を受け、ナイフを授けられていたヨロトルは、霊媒師に命令されてある場所へ向かうのだった――。
霊媒師にそそのかされたヨロトルがエリサのもとへ向かう…
第9話では、霊媒師から儀式を受け操られてしまったヨロトルが、連続殺人の実行犯を担っていたことが判明した。霊媒師は“写本を手に入れる”という目的を果たすために自分は手を汚さず、殺人の被害者を「迫害者」と呼び、家族を殺されたヨロトルの弱みに付け込んでいたのだ。
またラストシーンでカサソラはモンドラゴン警部補宅に向かい無事を確認するのだが、同じ頃エリサの元に何者かが訪ねてくるシーンが描かれている。実はヨロトルがナイフを持って向かった場所は“エリサ宅”だったため、エリサは元恋人のヨロトルに襲われてしまう可能性が考えられる。
もしそうであれば最後の印である“泣く母親”とエリサにはどのような関係があるのか。次回が最終回となり、すべての謎が解き明かされる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
Almadía Ediciones
発売日: 2020/01/13