パペットアニメーション映画「ムーミンパパの思い出」の公開記念舞台あいさつが、1月7日に都内で行われ、声優の高山みなみ(ムーミン/若いムーミンパパ)と、かないみか(スノークのおじょうさん/若いムーミンママ)が登壇し、過去作から今回の映画にいたるまでのムーミントークを繰り広げた。
オリジナルメンバーの集結に喜ぶキャスト陣
本作は、「ムーミン」シリーズの本国であるフィンランドにて制作されたもの。日本語吹き替え版には、高山や大塚明夫、かない、中尾隆聖、子安武人、佐久間レイ、谷育子など、平成版アニメ「楽しいムーミン一家」のレギュラー声優が集結。トーベ・ヤンソン原作の「ムーミンパパの思い出」を基に、いくつかのエピソードを追加したストーリー構成で、ムーミンパパの若かりし頃の冒険譚を描きながら、現代のムーミンやその仲間たちも登場する。
オファーされた際の心境について、かないは「前に映画『劇場版ムーミン南の海で楽しいバカンス』をやったのが8年前で、集まるのはそのとき以来。私たちはトーベ・ヤンソンさんが『良いですよ、このメンバーは』って言ってくださったオリジナルメンバーということで、そのメンバーでやれたことがとてもうれしい」と、今作で声優がそろったことを喜んだ。
続けて、「ムーミンの声がみなみちゃんの声じゃないと、ムーミンじゃないもんっていう私のイメージがあるので」と言うと、それを聞いた高山は「ありがとう(笑)。でも、みんなそうだよね」と自身でも納得。また、高山は「このお話が来たときに3回くらい聞き直しました。『え!? ムーミン、やっていいの、大丈夫なの?』って。それくらい驚きました」と打ち明けた。
久々の「ムーミン」での収録ということについて、高山は「平成版アニメのときは収録が終わると必ずみんなでパスタ屋さんに行っていたんです。ムーミン=パスタ、みたいなイメージ。今回は中尾(スニフ/ロッドユール)さんと収録していたんですけど、『パスタおいしかったですよねー』という話をしながら撮っていました(笑)」と、「楽しいムーミン一家」収録時のエピソードを交えて語った。
かないは、この話に対して「分かる」と賛同。また、子安(スナフキン/ヨクサル)について、高山が「我々は“コヤスキン”と呼ぶんですよ」と紹介すると、かないが「一番若手で、毎回パスタ屋さんで(演技について)悩んでいたよね」と、当時を回想した。
高山みなみ「ムーミンはいつもそこにあるもの」
ムーミンはどのような存在か、という質問対して、かないは「ムーミンは私にとっての宝物です。DVDとかも形にしてくれてありがとうって思うくらい、ずっと取っておきたい、ずっと見続けたい作品です」と返答。
高山はムーミングッズについて「ぬいぐるみも多いけどキッチングッズがすごく多いね。うちにもたくさんあるので、ご飯を食べるときにムーミンを思い出す」と、普段からグッズが身の回りにあることを明かした。
また、ムーミンという存在については「いつもそこあるものです。部屋を見渡すとあります。しまったり出したりというよりは、ずっとそこに存在し続けています」とコメントしていた。
◆取材・文=後藤響平