1月8日(月)からオンエアがスタートするTVアニメ『道産子ギャルはなまらめんこい(通称:どさこい)』。原作は漫画雑誌アプリ『少年ジャンプ+』で2019年9月から連載が始まった伊科田海によるラブコメディ。現在も連載中でコミックは12巻まで発売されており、累計発行部数は50万部を突破している。
物語の主人公は、東京の高校から北海道北見市の高校へ転校した16歳の四季翼(CV:島﨑信長)。道に迷っていた翼は、真冬の氷点下でも生足でミニスカを履いている金髪の“道産子ギャル”である冬木美波(CV:佐倉綾音)に助けられる。やがて、同じ学校に通うことがわかった美波は翼と一気に距離を縮めて友達に。そもそもは黒髪清楚で真面目な女の子がタイプだった翼だが、美波との出会いで“道産子ギャル”に次第に惹かれていく——。
佐倉綾音・花守ゆみり・上田麗奈 インタビュー
本作のキャスト3人(佐倉・花守・上田)は“道産子ギャル”を演じるにあたり、どんなアプローチでアフレコに挑んだのか。それぞれが演じるキャラクターの魅力について聞いた。
●ご自身が演じるキャラをどう捉えましたか。
【佐倉】美波をギャルたらしめているのは、イヤな気持ちになったりするところを否定せずに、しっかりと自分の中で処理できるところなんです。そういう感情が生まれてこないとなると、とても都合がよく、フィクション要素が強くなるかなと思うんですけど、人間らしい感情が生まれた上で、ギャルという特性を生かして、しっかり処理している。とても温度があっていいなと思って。ただ、演じるとなると、自分の中にない要素がほとんどでした。
●ほとんどでした?
【佐倉】ほとんどでした(笑)。自分と似ているところがやっぱりなくて。声質的にもギャルの喋り方は特有のものがあります。ちょっと舌が前に出ている感じというか、言い方を選ばなければ、少しだらしない。母音が伸びるとか、テクニカルな部分の研究もしたのですが、実は一番参考にしたのが喜多村英梨さんだったんです。そうしたら、偶然お母さん役での出演が決まって。参考にしていた方が実際に現場に入ってきた!と、お母さんの出番があると、目標が目の前にあってとても助かりました。
●美波も母に影響を受けてますからね。
【佐倉】そうですね。まさに関係性がハマッた感じでした。
【花守】(秋野)沙友理ちゃんは他人に傷つけられないように、最初の壁は高くつくってるんですけど、そこを踏み越えた後、すぐ懐に入れちゃうので、なんか愛おしいですよね。でも、懐への入り方が、まだいまいち固まってない時期だから、どうしたら大切にできるかなって悩みながら歩み寄ろうとしていくところがかわいいなと思いながら演じました。自分が得意な分野であるゲームの話だったら、相手の(懐の)内側に入ることもできるんじゃないかって押せ押せで行くけど、あんまり入れている節はない。でも、みんながやさしいから、こうやって、少しずつ人との歩み寄り方を覚えていくんだろうなと思いながら、毎回、台本を楽しみにしてます。
●上田さん演じる夏川怜奈はどんな魅力がありますか?
【上田】怜奈先輩は、いろんなことをずっと我慢している。それこそ褒められたいとか、いろんなことを心の中に抱えつつも、めげずに努力をし続けた人だと思う。そこが本当に立派だなと思うし、尊敬できると同時にこの先も絶対に幸せになってほしいって見守っていたくなるような部分がある子だなと。初登場のときも、(アニメの制作スタッフの)ディレクションで、「大人っぽくなりすぎないように」と言われていて。確かに怜奈先輩は何でも完璧にできてしまうけど、それは努力の上に成り立っているし、愛情に飢えている部分もある。まだまだ不安定さも残る少女感っていうのは魅力のひとつだと思うので、その辺を気をつけながら頑張ってました。