映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の完成報告会見イベントが1月10日、都内の映画館にて行われた。キャストの保志総一朗(キラ・ヤマト)、田中理恵(ラクス・クライン)、鈴村健一(シン・アスカ)、下野紘(オルフェ・ラム・タオ)、森崎ウィン(グリフィン・アルバレスト)のほか、主題歌「FREEDOM」を担当する西川貴教、福田己津央監督、仲寿和プロデューサーが登壇した。
保志総一朗“キラ”は「甘え上手。アスランたらし」
2002年10月より全50話が放送されたテレビアニメ「機動戦士ガンダム SEED」、そして2004年10月より放送された続編「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」。そこから、約20年の年月を経て、「SEEDシリーズ」完全新作の「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が1月26日(金)より全国ロードショーとなる。
イベント序盤は、同シリーズを見たことのない人も楽しめるよう、福田監督が考える魅力を伝えるVTRが複数流れた。主人公・キラとそのライバル・アスランがキーワードとなる映像のあと、福田監督は「よく思いますけど、本当にキラは保志くんっぽいです。そして、アスランは石田さん(石田彰)っぽいです」とコメント。
それを受けて、保志は「どうなんですかね。僕が演じることによってそういう風にキャラを育てていったのかな」と言うと、福田監督は「それはそうですね。オリジナル作品ですけど、保志くんがキラをどう感じてるだとか、そういうのを取り入れながら少しずつ演出も変えていったし、シナリオに反映させていった」と明かした。
また、福田監督が「全然二人は仲良いと思えないんだけどなー。いつもキラが最終的に我を通しちゃって、アスランが面倒を見る役に回っちゃってるな、と思います」と話すと、保志は「甘えてはいました」と返答。福田監督が「甘え上手ですね。アスランたらしです、あなたは」と指摘すると、会場から笑いが起こった。
ネタバレスレスレ!アスランとシンの活躍に注目
保志が「『SEED』も『DESTINY』のときも、キラとアスランの間のドラマがあった。いろんな山場があって。それが『FREEDOM』でどうなるか…。アスラン出ますよね?」と言うと、福田監督もそれに乗っかり「アスランいたっけ?」ととぼけて、ネタバレに気をつかいながら話していた。
保志が「台本を読んでるときに、一瞬アスランの存在を忘れたことはあったんですよ」と言い、「けっこう(ネタバレ)スレスレのところ言ってますよ?」と周りからツッコまれると、「やめておこう。いまかなりチキンレースですよね」と、ネタバレ防止で発言をやめていた。
そして、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の主人公でもあるシン・アスカを取り上げたVTRが流れたあと、シンについて福田監督は「素直な子だと思います。怒りの子のように思われてるんですけど、復讐(ふくしゅう)の鬼ではないんですよ。根は素直でかわいい子なんだけど、当時の鈴村くんの芝居が力入ってて、怒りのボルテージが高すぎて、そっちに引っ張られた部分もあります」と振り返り、「『FREEDOM』では、シン本来のかわいらしさや強さを表現してみないかと、アフレコの場でしました。シンはけっこう活躍します」と伝えた。それを受けて、鈴村が「活躍します!」と宣言すると、来場者による拍手が起きていた。
◆取材・文=後藤響平
2024年1月26日(金)全国ロードショー
配給:バンダイナムコフィルムワークス、松竹
コピーライト:(C)創通・サンライズ