雨の思いが胸に迫る
雨は、太陽にも「人生最後の最高傑作」と思いを込めて作ったマカロンをプレゼントした。
「おいしい」と言ってくれたことに顔をほころばせる雨。だが「一つ食べない?」と言われて口にした瞬間、無情にも味覚を失う時間が訪れ、“恋と夢の味”はもう感じなくなっていた。
第2話では、太陽が母の死の真相を知る様子も同時に描かれた。それによって再び花火師になる夢を諦めようとしたが、雨の言葉、姿によってもう一度向き合おうとしていた。
太陽が前を向く一方で、雨には残酷な代償が一つやってきてしまった。千秋に「さっき、何の味もしなかったとき、思ったんです。私の夢は終わっちゃったんだなって。もっと頑張ればよかった。あと1時間、ううん、30分でもいいから、寝るのを我慢して勉強すればよかった。動画見たり、スマホ触ってる時間があるなら、もっと必死に…、もっと精一杯…、必要ないって言われても頑張ればよかった。それなのにどうしてあのとき簡単にくじけちゃったんだろう」と泣きながら後悔を口にした。
失って初めて気付くことがあるとはよく言われるが、雨の状況は特殊だとしても、雨の言葉は胸に迫るものがある。前回、視聴者から「毎週泣く予感」との声が上がったが、やはり本話も涙あふれる展開となった。
「人は後悔と共に生きています。何かに失敗するたびに思うんです、もっと頑張ればよかったと。でもだんだんと後悔すらしなくなる。人生を諦めていく」と日下。雨が人生を諦めないように、また別の奇跡が訪れてくれるようにと願うばかりだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部