警察からの「驚かないでください。チョン・ジンマンさんが亡くなりました」という連絡。霊安室で対面したジンマンの遺体。葬儀に現れた、ジンマンの知り合いらしい謎めいた男たち。そうしたあれこれに対峙(たいじ)して、ジアンは叔父のことを何も知らなかった自分に気付く。10年も一緒に住んだのに…。そしてジアンは、こみ上げる悲しみに向き合う隙もなく、ダークサイト“マーダーヘルプ”の存在を知ることになる――。
5階窓に鉄格子…張り詰めたジンマン
冒頭、命を狙われるジアンの緊張感が強烈だ。容赦なく撃ち込まれる恐怖に震えるジアンの顔色は紙のように真っ白で、まさに“血の気の引いた”状態であることがわかる。
大学に進学したジアンの引っ越しをジンマンが手伝っている場面の回想では、何の危機感も抱いていない様子のジアンと、妙に張り詰めた様子のジンマンの対比が鮮やかだ。マンションの5階にもかかわらず、何かを警戒するように窓に鉄格子を打ち付け、軍人の認識票の話を持ち出して「頭にたたき込んでおけよ」と、ジアンの大学の学籍番号を連呼する。
ジンマンは一体何をそんなにも警戒しているのか。チョン・ジンマンは一体何者だったのか…その答えが、ストーリーを追う中で徐々に見え隠れしていく。
視聴者も興奮「久々の上質スリラー!」
「トッケビ」の死神役はもちろん、さまざまな作品でときに甘いロマンス演技、ときにはニヒルなダークキャラ…と多彩な役柄を演じてきたドンウクが言葉少なに表現するジンマン像が興味をそそる。視聴者は、「10年も一緒に住んだのに、何も知らない」と涙を流すジアンとともに、少しずつチョン・ジンマンの素顔に迫っていくことになる。
そして、突然殺し屋集団と戦うことになってしまった女子大生ジアンを演じるキム・へジュンが魅力的だ。「コネクト」のほか、ドラマ「調査官ク・ギョンイ」(2021年)で見せた猟奇的なキャラクターでも視聴者の度肝を抜いた彼女が、突然放り込まれた極限状態で必死にもがく等身大の主人公を熱演している。
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