俳優の中村倫也と賀来賢人が、1月20日に都内で開催された映画「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」の大ヒット御礼舞台あいさつに登場。声優の江口拓也、種崎敦美、早見沙織、松田健一郎と共に今だから話せるアフレコ秘話を語り、映画の公式X(旧Twitter)で募集したファンからの質問にも答えた。
2024年末までのロングラン上映を希望
同作は、遠藤達哉の同名コミックをアニメ化した「SPY×FAMILY」の劇場版。敏腕エージェント「黄昏」ことロイド(CV:江口)らフォージャー家の壮絶な“家族旅行”を完全新作オリジナルストーリーで描く。フォージャー家にとっては敵であるドミトリ役の中村とルカ役の賀来はゲスト声優として出演。劇場版オリジナルキャラクターの声を担当している。
公開から約1カ月で興行収入が50億円を突破。観客動員数も370万人以上という大ヒットについて、中村は「渋谷のモヤイ像がアーニャになっていたり、いろんなコラボをしていてすごいなと。知り合いは僕が声をやっていることを知らずに見に行ってびっくりしていました。反響が大きいので今年の年末までロングランしたら面白い」と、1年がかりの上映延長を希望。
自分の子どもと劇場鑑賞を楽しんだという賀来は「うちの子は(アニメを)毎日見ているぐらいブームが来ていて、ボンドのぬいぐるみをどこにでも連れて行っています。(江口らレギュラー声優陣を見ながら)この方々と舞台あいさつをするのは3回目。もう『SPY×FAMILY』の一員といってもいいかなと。すっかりその気になっています(笑)」と、作品に愛着が湧いてきた率直な思いを明かした。
MCから今だから語れる裏話を聞かれた2人は、トイレにまつわるシーンのアフレコ秘話を披露。中村は「(トイレを)我慢しているのを見張っていて、台本に書かれていたせりふは『もう出るのか?』とか『トイレ行くか?』みたいな感じだったんですけど、本当に天然で間違えて『うんこ出たか』と言っちゃったんです。でも、それが面白いからということでそのまま使われました」と衝撃の告白を。
賀来も「『SPY×FAMILY』のせりふに採用されたっていうことがすごい」とびっくり。中村が「置きうんこしました。すみません、よその現場を汚してしまって…(笑)」と反省すると、会場は大きな笑いに包まれた。
明と暗に分かれたアフレコの感想
映画の公式Xで募集したファンからの質問コーナーでは、演じていて楽しかったシーンについて回答。中村は「どういう声を求められているのか、どうやればいいのか全く分からないということがとても新鮮。ちゃんとできているのかな俺らって言い合いながらやっていました」と、慣れないながらも声の芝居を楽しんでいたとか。
一方の賀来は「この人(中村)はずっと楽しそうだったけど、僕は緊張と反省と後悔でした」と、中村とは正反対の感想を。そんな賀来に対し、中村は「5秒後には反省しているタイプの男なので、その賢人を見ているのも楽しかった」と、アフレコ時の思い出を振り返った。
賀来も語っていた通り、もはや「SPY×FAMILY」の一員と言っても過言ではない2人は“コンビ継続”を希望。「通行人とかでいいから、テレビ版にも出たいです」と、再出演をアピールした。
◆取材・文=小池貴之
東宝
発売日: 2023/12/20