弟・ジヌを逮捕されたジンソンは激怒する
その頃、ウジンで捜査をしてたソチョ警察署の刑事・ユクは、“被害者がジンソンの弟・ジヌと親しかった”という証言を得る。さらに、事件の1時間前に被害者とジヌが近くで待ち合わせていたことや、ケタミンの購入者リストにジヌの名前があったこと、料理人で刺身包丁を持っていたことなど、怪しい点が多く出てきたため、ユク刑事はヨンウンの指示のもとジヌの緊急逮捕に踏み切る。
弟の逮捕に当然納得がいかない兄のジンソンは、「未解決事件になるのが怖いんだろ?」「ジヌを犯人に仕立てて捜査を終結させる腹か」とヨンウンを批判して揉み合いになる。すると、ヨンウンの腕時計が心拍数の異常を検知しアラートが発動。すぐにヨンウンの母親で病院長のユ・ジョンスク(ぺ・ジョンオク)に知らせがいき、慌てて部下を職場に派遣させた。
一方のジヌはヨンウンの取り調べに対し、“包丁はネットカフェ会員の「レモンツリー」という人物からネットで取引をして購入した”“「レモンツリー」が指定した事件現場のカフェで待ち合わせていたが、すっぽかされた”と発言。その後ジヌの携帯電話が解析され、「レモンツリー」とのやり取りも確認された。そしてジヌの優しい性格を知っているヨンジュは、ジヌのアリバイを知る医師のドクター・チュ(キム・ヒョンムク)を呼び、事件発生時、ジヌと母親のヨンヒ(チャン・へジン)と花札をしていたことを証言させた。
しかし花札の途中でジヌがビビン麺を作りに席を外してたことが発覚。実はジヌはビビン麺を作りに行く際、被害者から「話がある」と連絡を受けたが、「おなかが減ったから早くして」とヨンヒに呼び戻されていた。その後会いに行けないことを被害者に伝えるも電話がつながらず、それきりになったと告げる。
さらにジンソンが、独自の方法で“包丁研ぎをするジヌの包丁”と傷が一致しないことを証明。ヨンジュは「この短時間に犯行に及ぶことは不可能だ」と釈放を要請すると、ヨンウンはようやくジヌを釈放した。
その夜、ミンギュを疑うジンソンのもとに愛人のウンビョルのマネージャーから連絡が入り、慌てて家を飛び出す。一方、ヨンウンに呼び出されたヨンジュは、ジヌのカメラの中に大量の女性の“足首の写真”が削除された痕跡を見せられる。そんなヨンウンたちのやりとりを、ジヌは窓からじっと見つめているのだった――。
犯人はジヌか?ミンギュか?「レモンツリー」か?
第2話では、ジンソンの弟・ジヌがヨンウンやユク刑事に疑われる様子が描かれた。3つの殺人事件すべてに何らかの形でかかわっていたジヌは確かに怪しいが、ジヌに行動を指示してきた「レモンツリー」もかなり怪しく、この人物を捜査する必要がありそうだ。
またヨンジュいわく、“ジヌはアリ1匹殺せない性格”で、第1話でも二日酔いのジンソンを心配して職場まで出前を届けるなど、家族を大切にする描写が多い。優しいジヌが残忍は犯行に及ぶとは到底思えないのだ。とはいえ、女性の足首の写真を大量に撮っていた点を考えると、彼もまた何らかの秘密を抱えていそうだ。
一方、ミンギュはこれまで幾度となく検察の捜査をかいくぐってきたが、その様子は偶然にしては出来過ぎていた場面も多く、また自身の歯科で血を見て興奮する姿も描かれたところから、十分怪しい人物とみて良いだろう。
物語はまだ始まったばかり。事件をきっかけにまた別の事実が明かされていく可能性も十分ある。これ以上被害者を増やさないためにと、検事や警察側には迅速な犯人逮捕に向けて焦りも芽生えている。真犯人に踊らされることなく、慎重に捜査を続けてほしいところだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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発売日: 2022/07/05
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