地元・青森県をこよなく愛し、津軽弁の明るいキャラクターで多くのバラエティ番組で活躍するタレントの王林。2013年に青森のローカルアイドル「りんご娘」からキャリアをスタートさせた王林だが、昨年は初写真集にソロアーティストデビューと、マルチタレントとして幅を広げるだけでなく、アパレルプロデュースと裏方でも才能を発揮。今年1月23日には、過去にイベントで王林が話した給食での思い出話をきっかけに、青森県内でもローカルな食べ物だったりんご入りコッペパンから着想を得た、青森県産のリンゴを使ったコッペパンがコンビニエンスストア・ローソンから全国に展開するなど、「青森県=王林」のイメージは日増しに広がっている。
王林、青森県庁表敬訪問後に独占インタビュー
1月16日、王林は青森県庁に表敬訪問を行い、現職の宮下宗一郎知事に青森県産食材を使用した、自身が監修した商品をCMキャラクターとして出演するローソンで発売することを報告。WEBザテレビジョン編集部では表敬訪問に密着取材を行い、独占インタビューを敢行。「青森を盛り上げたい」の一心でローカルアイドルから歩みを続けてきた王林に、変わらぬ郷土愛の根幹と、これからの展望について聞いた。
――自身の思い出の給食エピソードから商品化が決まった時の心境は?
最初にポロっと言ったんですよ「青森のりんごコッペパンがすごい美味しくて、給食で食べた」って。どちらかと言ったら、やってくれたらいいなっていう気持ちで言ったのが、自分自身も商品開発に携わらせてもらえるなんて思ってなかった。自分が想像してたよりも、愛情深い商品ができたので、今回、知事にも食べていただいて、 こうやって青森出身の人にも受け入れてくれて、美味しいって言ってくれる商品ができて、本当によかったなって、青森出身の私としてもすごく思います。
りんごコッペパンが青森のモノだっていうのはよく分かっていなくて、 みんなが「それ知らないよ」って言って、「あ、この美味しさ知らないんだ。全国に届いてほしいな」って思ったので、こうやって形になったので嬉しかったです。
――プロデュースをする際にこだわっている事はありますか?
青森のおしゃれなところ、かっこいいところ、田舎臭いところ、全部が私は好きだから、飾らない私が見ている青森県をそのまま伝えたいっていうのが、アパレルに関しても、今回の商品に関してもすごく強く思うところです。改善して出そうじゃなくて、青森県のそのままをどうこっちが活かすかっていうのを考えて、青森県をプロデュースっていうのをやっていけたらいいなって思っています。
――「青森県の知事になりたい」と王林は過去言っていましたが、現職の知事と県庁で対面して吸収できた事はありますか?
宮下知事はやっぱりあのフレンドリーさが、誰に対しても自分のスタンスが変わらない、県民みんなに対して愛を持って話す方。アイドルとかやらせてもらって、ファンの人たちがすごい応援してくださって近い存在だったから、そういう方たちと関わるように、たくさんの方に愛を持って、もし今から(タレントから知事に)立場が変わっても、愛を持って皆さんと接したいなって思いました。
――芸能界デビューして10年以上経ちますが、当時の自分に声を掛けるとしたら、何を伝えたいですか?
自信過剰だなって思われちゃうかもしれないんですけど、ちっちゃい時から、「青森県もっとやれるだろう」って思っていたんですよ。2013年から『リンゴ娘』になって、外を知る機会が多くなって、ライブとか全国にPRに行って、青森の良さを尚更感じたんですよね。青森県もっといいとこがあるのに、なんでこんなにちゃんと伝わってないんだっていうのをすごくい感じてたから、こうやって今、またいろんな形で青森県のことを全国に広められる企画だったりとかが色々あって、なんかそのまま青森県を信じて、青森県を背負ったっていう気持ちで走り抜けてってほしいなって、その時の自分にも、もし会ったら言いたいです。
2024年はアーティスト活動に意欲
――王林さんの青森愛に触れると、デビューし始めた頃と今も周りの方の応援の暖かさは変わらないんじゃないでしょうか?
そうですね!王林があまり知られてない時から、慰問ライブとかが多かったから、 地元の人たちが本当に自分の家族のように、親戚のように接してくれてたからくれていたから、青森県の皆さんがいる限り、私は恩を返していきたいなっていう気持ちなので、そのひとつが今回のローソンの企画でもできていたら嬉しいなって思います。
――昨年はアーティストソロデビューや、初写真集など挑戦の年だったと思いますが、今年新たに挑戦したい事はありますか?
やっと去年ソロで音楽活動スタートさせてもらったんですけど、2023年の後半の方でスタートしたので、本格的な音楽活動のスタートは今年かなって思っているので、 去年はドラマの方に出させてもらったりとかもあったけど、今年はこの音楽ってところで、もっともっと青森を出せるような音楽を発信していけたらいいなって思っています。
――タレントとしての顔とアーティストの2つの顔がありますが、切り替え際に心がけている事はありますか?
あまり切り替わるつもりはないんですけど、アイドルを卒業したタイミングでテレビが多くなって、「アーティストの顔が意外」って言われることが多くなって、今までその自分的にも、ギャップっていうか、バラエティのあの顔しか知らない人達とかがだんだん増えてきたから、そういう方に、本当はこっちの姿なんだよっていうのを見せていけたらいいなって思っています。
――今年は積み上げてきたものを最大限発揮する年と言う事ですね。
そうですね、ばらまいた種がたくさんあるので、やっと活きたらいいなと思っています。