石井「女性も男性も関係なく共感できるところがたくさんある」
――これから撮影が本格的に始まるとのことですが、会話劇ならではの難しさや不安に感じていることなどはありますか?
朝日:まだ3人で撮っていないのでわからないところもあるんですけど、やっぱりテンポ感とかがすごく大事になってくるのかなと。あと、どれぐらいの声量なんだろうとか(笑)。私あんまりお芝居の経験がないので…。その辺がちょっと心配ではありますけど、この3人ならスムーズにやっていけるんじゃないかなと思っています。今は心配よりも楽しみな方が大きいですね。
関水:私もすごく楽しみなんですけど、一人一人のセリフの量がすごく多くて。1つのシーンが結構長かったりするんですけど、最後の最後でかんじゃったらどうしようって(笑)。もっかい最初からってならないように頑張ろうと思います。
石井:お二人が言ってくれたこともなんですけど、あとドラマでは結構回想シーンが出てくるんです。“こういう人がいたんだよ”という物語が入って、そこに相槌を打っていくんですけど、それもどういう空気感になるのかが未知で、ちょっと不安はありますね。
――本作では人のモノ欲しがり女やモラハラ浮気夫など、さまざまな迷惑人間が登場しますが、原作や脚本を読んで特に共感したエピソードを教えてください。
朝日:結構癖が強い人が出てくるんですけど…絶対に非を認めない人。佳央梨と同じ職場で働いていて、めちゃくちゃ仕事をミスするんだけど、絶対に自分の非を認めないんですよ。しかも佳央梨に気を遣ってカフェラテをくれたりとかして、ちょいちょい優しさもくれるからミスされても言いづらいんですよね。そこもすごくリアルに描かれているなと思いました。
関水:私は保育園で働いている役なんですけど、保育園にもクレーマーが来るっていうのを聞いて。自分は経験してないけど、実際に先生をやられている方たちは共感の嵐なんじゃないかなと思いました。ないがしろにもできないし、全部聞いていたらきりがないし…という苦悩がうまく描かれていて、私もすごく共感しました。
石井:私はちょうど昨日撮ったんですけど、イエスもノーも言わない人。何を聞いても「どっちでもいいよ」「何でもいいよ」って言うんです。“こういう人いるよな~”って。優しいだけなのかもしれないけど、困っちゃうような感じが“あるある”だなと思いました。きっとみんな共感できると思います。
――本作では仲良し女子3人組が楽しいおしゃべりを繰り広げるということで、女性には共感できる部分が多いドラマかと思いますが、男性にはどのように見てほしいですか?
朝日:それぞれささり方は違うかなと思いますが、“こんなこと話してるんだ”って驚くこともあると思うんです。あとは、会社での立ち振る舞い方と友達の前での話し方とのギャップに驚く方もいるんじゃないかな。でもそこを面白がっていただけたらうれしいなと思います。
関水:日本人は特にですが、女の人って男の人に思ったことを全部言えないと思うので、“こうやって気を遣ってるんだぞ”ってことを、ドラマを見て勉強してほしいですね(笑)。
石井:ドラマでは女性のトークが繰り広げられるのですが、一人間として、女性も男性も関係なく共感できるところがたくさんあると思いますし、一人の人として自分と重ね合わせながら見ていただけたらいいなと思います。
スタイリスト/尹美希
ヘアメイク/土井彩菜