コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、“心も身体も温まる一風変わった鍋レシピの紹介”を描いた漫画『試して欲しい「麦茶鍋」の話』をピックアップ。
作者である漫画家の杏耶さんが、2023月12月14日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、9000件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では杏耶さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
家に余っている“麦茶パック”でアイデア料理を作成
本作は、看護師・看護学生のための総合サイト「看護roo!(カンゴルー)」で連載中の「看護師 桃井ゆまのふんばりごはん日誌」に収録されている1エピソード。看護師として奮闘しながら働く主人公・桃井ゆまが、おいしいご飯を食べて前向きに頑張る漫画だ。
2月も終わる頃、主人公の桃井はせっかくの休日をずっとこたつの中で過ごしてしまっていた。キッチンはもっと極寒だが空腹には勝てなかったため、桃井は家に余っている“麦茶パック”を活用したレシピ「麦茶鍋」を作ろうと気合を入れる。
「麦茶鍋」の作り方は、食べやすいサイズにカットした白菜やしめじ、ひらたけ、ねぎ、鶏むね肉を鍋に詰め、その上に輪切りにしたにんにくを乗せる。あとは麦茶と梅昆布茶を混ぜ合わせたものを鍋に入れ、蓋をして中火で15分程度煮れば完成だ。
麦茶の香ばしさとにんにくの風味、そしてゆずコショウを付けることでピリッとした辛さが絶妙にマッチする同レシピ。桃井は職場で“鍋の話”をしてからずっと鍋が食べたかったようで念願叶ったわけだが、「一人鍋も良かったけどみんなで鍋したいなー」と呟くのだった――。
斬新な「麦茶鍋」レシピを紹介している本作について、ネット上では「麦茶鍋初めて知ったけどおいしそう」「すごくためになる」「ナイスアイデアなレシピ」「麦茶パックが大量に余っていて困ってたけど、これで解決しました」「ダイエットにも良さそう」「作ってみたらダシが効いてて最高だった」など、絶賛コメントが多数寄せられていた。
杏耶さん「心が少しでも温まる話や食べ物を描きたい」
――『試して欲しい「麦茶鍋」の話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
もともと夏に大量に買っていた麦茶パックが余っていて、消費できないか考えた時に「そうだ!鍋」と閃きました(笑)。
――本作では、鍋で食材を煮込んでいる時の描写がとてもリアルでおいしそうに感じました。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
見た目が華やかではないのですが、素材をおいしく見せようと思って描きました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
ガスコンロを頑張って描きました!
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
医療サイトでの連載ですので、医療関係の方の意見を参考にさせていただいています。私の母が元看護師でもあるのと、周りの友人でも看護師や医療関係の方がいるので、どういう時にどんなものが食べたいか、必要か聞いて描いています。
――キャラのセリフや料理の描写など、普段作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
疲れている時や食べたくない時でも、心が少しでも温まる話や食べ物を描きたいと思っています。
――今後の展望や目標をお教えください。
編集部のみなさんに相談しながら、書籍や電子書籍でまとめたいなと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
毎回コメントや、実際にレシピを作ったという報告で、元気とやる気をいただいています。これからもよろしくお願い申し上げます。